健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

慢性腰痛には運動療法が効果的

2010-09-28 08:02:53 | 研究
慢性腰痛には運動療法が効果的という記事が数日前に朝日新聞に掲載されていました。腰痛の原因にはいろいろなものがあり、原因がはっきりしている場合にはその原因の除去がまず第一ですが、原因がはっきりしない場合などがあります。そうした場合、炎症や痛みを抑えるために非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)と呼ばれる飲み薬を使うほか、リハビリテーションで改善を目指すのが治療の基本的な考えです。椎間板ヘルニアがあれば腰の牽引なども行われるでしょうし、温熱療法などの物理療法も施行されることもあります。しかし、効果が出る人もいれば、効果が出にくい人もいます。こうした状況下で、運動療法が非常に効果的だというのが記事の趣旨です。しかし、どの程度の運動を負荷すればよいのか、強さや運動範囲など、症状によって様々です。健康な人がトレーニングを行う場合でも、間違った方法で行うと障害が発生するのと同様に、正しい運動を行うことが大切となります。しかし、どれが正しいのか、どれが間違っているのかという明確な線引きは正直なところありません。それは、運動自体が我々の身体にどの様な影響を与えるのかということが完全に解明されていないからです。運動の影響を研究する運動生理学という学問があります。でもまだまだ、未解明な部分が多いのが現状です。こうした未解明な謎を明らかにしようと我々の研究室では努力しています。一緒に課題解決へ向けて歩んでくれる研究者や大学院生を募集しています。詳細は研究室HP(http://www.sozo.ac.jp/univ/rehabili/ori/lab/goto_katsumasa/index.html)を参照ください。
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