脳卒中、舌がんなどの患者やお年寄りは舌をうまく動かすことができず、飲み込むのに苦労したり、誤って気管に入り肺炎を起こしたりするケースがあります。こうした人たちの舌の動きがを確に捉えることができれば、適切なリハビリテーションや特殊な入れ歯などの開発などが可能となると考えられます。そして、飲み込む際(嚥下時)の下の動きを正確に調べる装置が開発されたそうです(ASAHI.COM)。この機器は上あごに取り付けるそうです。厚さ0.1ミリのセンサーが5カ所あり、舌が触れる際の圧力を測る。どこに、いつ、どのくらいの圧力で舌が上あごに触れるかを数値化し、飲食物をのみ込む際の舌の動きをとらえるそうです。国立循環器病研究センターに入院した64人の脳卒中患者を調べたところ、麻痺があって物がうまく飲み込めない嚥下障害のある人は、舌が上あごを押す圧力が左右で均等でなく、舌と上あごが付く順番や圧力のかかり方がバラバラだったそうです。また高齢者(平均66.6歳)は、舌で上あごに触れる圧力が高く、時間も約1秒と若い人(同26.9歳)の約0.7秒に比べ長かったそうです。
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