健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

高校生対象の科学実験セミナー

2010-12-06 07:04:06 | 研究
科学。言葉で何となく分かりますが、具体的に何?と言われてしまうと答えに困ってしまいますね。教科書や本に書いてあること。こうしたものは様々な研究により明らかになってきたことです。でも、中にはまだまだ検証が必要な事もたくさんあります。そしてもっと多いのが、教科書や本に書いていないこと。世の中にはたくさん未知なるものが残っています。そうしたものを解決しようと多くの研究者が、考えて、実験をして、また考えて、実験して、ということを繰り返しています。こうしたことのほんの一部が教科書や本に記載されることになります。研究とは何か。科学とは何か。説明するよりは、実際に体験してもらえばすぐに分かります。いや、そう信じています。そして、多くの大学はオープンキャンパスなどで高校生にこうした科学の一端に触れてもらう機会を設けています。ですが、たった数時間ではやはり分からないことだらけ。やっぱり実際に一連の研究過程を経験してもらった方がいいに決まっています。九州大学では高校生に科学実験を体験してもらっているそうです。科学に興味のある高校生25人が、数学、物理、化学、生物の4コースに分かれて、月2回のペースで大学に通い、少人数のセミナー方式で本格的な指導をが行われているそうです。もともと興味ある高校生を対象としていますので、それはそれは楽しそうに実験に取り組んでいる姿が目に浮かびます。この取り組みは、文部科学省が全国の16大学で進めている「未来の科学者養成講座」のひとつで、九州大学が行っているものだそうです(ASAHI.COM)。高校・高専の1、2年生を対象に昨年度から開始し、今の受講生は「2期生」ということです。1期生から評判を聞いた生徒もいて、応募は昨年度より5割ほど多い49人に。筆記試験や小論文、面接で約半数に絞り込んだそうです。県内だけでなく、宮崎県や長崎県、山口県などの生徒もいるそうで、片道3時間かけて通っている生徒も。セミナーは9月から来年3月まで計12回プラス年に4回、第一線の科学者を招いた公開講演会も。来年3月末には締めくくりの研究発表会があり、修了証も出るそうです。かなり充実した内容ですね。でも、国から補助金が出ており、受講料は無料だそうです。おもしろい取り組みですね。
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