健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

バランスのとれた栄養を脳に与えよう!

2011-01-20 08:23:47 | 研究
中神経細胞は主に糖質をエネルギー源にしていると考えらられています。こうしたことから、いつしか脳に十分なエネルギーを供給して活性化させるために朝食には糖質中心にというような考えが何となく広まっているような気もしています。ところが、朝から脳を活発に働かせるには、糖質だけでなく、バランス良く栄養をとる必要があるという研究報告が発表されました(ASAHI.COM)。科学技術振興機構(JST)が2004~2009年に全国の小学生951人に実施した研究で、朝ごはんのおかずが「ない」または「少ない」と答えた子ほど、記憶力や図形認識などのテストの成績が低い傾向がみられたそうです。そこで2009年には、朝ごはんを食べる習慣のある大学生6人を対象に、朝食として(1)水だけ(2)糖質だけ(3)たんぱく質や脂肪、ビタミン、ミネラルも含む流動食、を食べてもらい、単純計算や機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)で撮影しながら記憶テストを3回実施したそうです。すると、水だけや糖質だけに比べ、バランスのとれた栄養の場合は脳の働きが活発だったというものです。疲労感や集中力も、バランスのとれた食事の方が改善されたそうです。つまり、朝ごはんをただ食べるだけでなく、その質も大事だということですね。まぁ、よく考えれば当たり前のような気もします。特に受験生の皆さん。きちんと朝からバランスの取れた食事をしましょう。
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