健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

プロ棋士の次の一手は?

2011-01-22 07:29:20 | 研究
プロ棋士が盤面を見て「次の一手」を考える時、脳の特定の場所が活発に働くことが明らかになり、サイエンスに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。この研究には、プロ棋士28人とアマチュア棋士34人が参加し、脳のどの部位が活発化するかを機能的磁気共鳴画像(fMRI)で調べたそうです。まず、将棋の盤面で「序盤」「終盤」といった局面を瞬間的に見せ、状況をどう把握するか探り、プロでは視覚に関係する大脳内側の楔前部が、アマの約3倍強く反応したそうです。続いて、詰め将棋の盤面を1秒間見せた後、次の一手を2秒以内に回答してもらうと、プロ棋士では大脳基底核の尾状核が活発に働き、より活発な棋士ほど正答率が高かったそうです。アマ棋士の尾状核にはほとんど活動が認められなかったそうです。尾状核は、学習と記憶関係がある部位です。脳機能にはまだまだ未知な部分がたくさん残っていますが、こうして徐々に解明されていくのでしょう。
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