車に乗車中にテレビを見ると酔いやすいというのですがいかがでしょうか。もちろん、走行中ということです。止まっていれば、それは部屋などで見ていることと、あまり条件はかわりませんので。走行中、後部座席にモニターを設置すればTVやビデオを見ることが可能ですね。また、携帯TVやDVDプレーヤーなど、見る方法はたくさんあると思います。走行中にモニタを見ると酔いやすくなるというのです。これは、私たちの耳石など加速度を検出する前庭器からの情報と資格からの情報の不一致によるものと考えられています。つまり、走行中は様々な方向の加速度がかかりますが、モニタなどを注視していると、視覚からの情報では加速度変化はないということになります。すると、情報の不一致によち混乱が生じて、気分が悪くなるのではないかと考えられています。いわゆる一般の車酔いと同じです。よく、酔いやすい人は前方が見渡せる座席に座った方がよいと言われるのは、このためです。前方を見渡せると、加速度変化がある程度予測できるからですね。でも、その予測は完全ではないので、他の座席より良いというだけで、全く酔わないというものではありません。さて、話を元に戻すと、後部座席でじっとモニタを見ていても車酔いしにくい車内テレビ用のディスプレーが開発されたそうです(ASAHI.COM)。カーブや加速に合わせてディスプレー内の背景が動く仕組みだそうで、早ければ数年以内に実用化される見通しということです。開発したディスプレーは、感覚の矛盾を最小限に抑えるため、映画やドラマなどの映像の周囲に連続する縦じまの背景を設け、ディスプレーに搭載しているセンサーがカーブに伴う遠心力を感知すると、映像そのものを映している部分は動かないが、周囲にある背景の縦じまがカーブと反対方向に動くというものです。そうすると、見ている人の視覚と平衡感覚は自然に近い状態になり、車酔いの軽減につながるそうです。どの程度需要がああるでしょうか。
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