宇宙に長期滞在中の飛行士は、睡眠・覚醒などの生体リズムを刻む「体内時計」が地上よりも正常化する傾向があることが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究で分かったそうです(MSN産経ニュース)。人間の体内時計は1日を24時間より少し長めに刻んでおり、太陽光を見ることなどで24時間に修正していると考えられています。そのため、当初の予想では太陽光のリズムが45分周期であるなるので、宇宙では体内時計が狂ってしまうと考えられていました。しかし、今回の計測の結果、飛行前の概日リズムは正常値より長めだったが、ISS滞在中は24時間に近づいて正常化する傾向がみられ、帰還後は再び飛行前の状態に戻ることが分かったそうです。慨日リズムの形成に太陽光が重要な働きをしていると考えられていましたが、今回の結果はこれまでの定説を覆すものです。ちなみにISS内の照明は24時間周期であるので、そちらがリズムを形成したとも考えられなくもありません。非常に重大な結果で、今後さらなる検証が必要だと思います。
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