症状が似ていて誤診率も高い神経難病の「多発性硬化症(MS)」と「視神経脊髄炎(NMO)」を、脳脊髄液の分析によって正確に区別する方法が開発されたそうです。MSとNMOは、脊髄などの神経に炎症が起きて手足が動きにくくなったり、目が見えにくくなったりする病気で、MSは国内で1万人、NMOは3000人の患者がいるとされています。MSは症状で病名を確定します。NMOは血液中の特定のたんぱく質による診断も可能ですが、患者の3割はこのたんぱく質を持っておらず、確定診断が難しい疾患です。国内外の統計では、二つの病気の誤診率は30%前後と高く、NMOの患者にMSの治療薬であるインターフェロンβを投与すると、症状が悪化する場合もあるそうです。
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