健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

薬剤耐性菌対策

2015-05-12 08:30:44 | 研究
抗生物質の乱用が薬剤耐性菌の増加につながっているとされる問題で、世界保健機関(World Health Organization、WHO)は、各国の対応状況をまとめた初の分析結果を公表し、国際社会の取り組みがあまりにも遅れていると警告したそうです(AFPBB NEWS)。WHOによると、薬剤耐性菌問題をめぐってはアフリカ、北南米、東地中海、欧州、東南アジア、西太平洋の6つの事務局の管轄地域全てで「大きな空白」があることが明らかになったそうです。細菌が薬剤耐性を獲得すると、これまで病気の治療に有効だった薬が効かなくなり、治癒可能なはずの疾患で患者が死亡する危険性が高くなります。ウイルスや寄生虫など、あらゆる種類の病原菌が薬剤耐性を獲得しつつあるそうです。調査では回答を寄せた133か国中、抗生物質の薬剤耐性問題に対処する包括的な国家計画があると答えたのは4分の1にとどまり、米国と中国を含む60か国は調査に回答しなかったとも。
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