健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

10代での肥満は中年期の大腸がん発症リスクを倍増する

2015-05-29 08:30:19 | 研究
肥満に近い過体重の10代の若者は、中年期に大腸がんを発症するリスクが倍増するとした研究論文がGutに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。研究は、1969~76年の間にスウェーデン軍に徴兵された16~20歳の男性23万9000人以上を対象に、健康状態の追跡調査して行ったもの。徴兵時の割合は、低体重が約12%、普通体重が80%以上、やや過体重が5%。残りの対象者については、体格指数(BMI)が27~30未満の肥満に近い過体重が1.5%で、BMIが30を超える肥満は1%だったそうです。対象者らは以降35年にわたって定期的に大腸がん検査を受け、その結果、結腸がん501件、直腸がん384件の計885件のがんが見つかったそうです。このうち、10代当時に肥満に近い過体重とされた対象者は、普通体重だった人に比べて、中年期のがん発症リスクは約2倍だったというもの。肥満だった人は、2.4倍近くになったそうです。
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