500万年前のアフリカで人類は類人猿から枝分かれしたという定説に疑問を投げかける研究論文がPLoS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ヒトと最も近縁のチンパンジーに共通する最後の祖先が生存していた場所をめぐっては、科学者の間で激しい議論が交わされているそうですが、今回、人類の起源についての新たな仮説が、ギリシャとブルガリアの洞窟で発見された約720万年前の骨の化石を基に立てられたというもの。今回の研究では、ギリシャで発見された下顎とブルガリアで発見された上顎小臼歯をコンピューター断層撮影法でスキャンしたところ、これらの化石に人類が出現する以前のヒト科生物の特徴を確認することができたというもの。さらに、化石人類「グラエコピテクス・フレイベルギ」をめぐっては、最古の人類(ヒト亜族)とも考えられているサヘラントロプスよりも以前に存在していたことも明らかに。サヘラントロプスは、現在のアフリカ・チャドに当たるエリアで600~700万年前に生存していたと考えられているそうです。ギリシャで発見された化石は724万年前、ブルガリアで発見された化石は717万5000年前とそれぞれ起源を遡るということです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3129261
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