大型肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス、Tyrannosaurus rex)は鳥類のような羽毛ではなく、爬虫類に見られるうろこに覆われていたとする研究結果がBiology Lettersに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。最近の研究ではT・レックスの祖先がうろこではなく羽毛で覆われていたことを示す証拠が見つかったという主張が展開され、T・レックスも同じだったのではないかとされていたそうです。こうした発見は、T・レックスのような大型恐竜には体を温めたり飛んだりする必要がなかったため羽毛には覆われていなかったという、それまで長年支持されてきた主張に異議を唱えるものだったそうですが、今回の研究結果は頑強な皮膚と恐ろしい殺傷能力を持つT・レックスの名誉を挽回するものとなっているそうです。ティラノサウルス科の恐竜は白亜紀後期に当たる9900万年前~6550万年前に生息していたそうですが、小惑星が地球に衝突し、陸上の恐竜は絶滅。研究では、白亜紀後期に入った頃にはそのはるか昔から生息していたティラノサウルス科の恐竜にあった広範囲を覆う羽毛は、T・レックスと近縁種の共通の祖先から既に失われていたと結論したようです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3131112
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