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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

鳴き鳥の歌と遺伝子

2017-06-21 08:30:44 | 研究
鳴き鳥の歌と遺伝子

少なくとも一部の鳴き鳥については、種特有の鳴き声が遺伝子に組み込まれているという研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、スズメ目ヒタキ科の鳥の卵を巣から取り、別種の「里親」鳥の巣に移したところ、そこでふ化して育てられたひな鳥が生涯にわたって、遺伝的に同種の鳥に特徴的な鳴き声を好む傾向を一貫して示すことが確認できたというもの。つまり、鳴き声を区別する能力は生まれつきのもので、習得するものではないということに。鳥の鳴き声は、音声学習を後押しする行動的、神経的、遺伝的な各メカニズムを研究するためのモデルとなるそうです。音声学習とは、人や動物が言葉を吸収して再生する能力。鳴き鳥は幼鳥の頃から、自分と同じ種の鳥の鳴き声と別種の鳴き声を聞き分けることができるそうです。長い間、この能力が先天的か後天的かを明らかにしようとしてきたそうです。進化の観点からみると、音声学習能力は鳥が自分と同じ種の仲間を識別して、別種との交尾を避ける助けになる可能性が高いそうです。今回研究対象としたのはヒタキ科の鳥だそうです、ヒキタの雑種は不妊個体になるとのことです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3131807
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