地球温暖化の影響が拡大する南極のLarsen C棚氷から、米国Delaware州の面積に匹敵する約5000平方キロメートルもの巨大な氷塊が分離する目前だと、科学者らが発表したそうです(AFPBB NEWES)。これは世界最大の氷山になるそうです。厚さ約350メートルの棚氷に走った亀裂は6日間で17キロ広がり、南極大陸を覆う氷床につながる部分はわずか13キロまで減少。分離のときは恐らく非常に近いとのこと。Larsen Cは南極最北かつ最大の棚氷だそうですが、亀裂ができた部分の氷塊が分離すると全体の10%が失われ、面積は記録上で最小となるそうです。既に大陸から海にせり出した部分なため、分離しても海面上昇にはつながらないそうですが、残った棚氷が不安定化し崩壊しやすくなる恐れがあるようです。その結果、内陸部の氷河が海へ流出すれば、地球全体の海面が約10センチ上昇すると予測されているとも。棚氷の崩壊は自然現象だそうですが、科学的に証明されてはいないものの近年の地球温暖化により崩壊の進行が加速していると考えられているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3130581
http://www.afpbb.com/articles/-/3130581