節度ある適度な飲酒であっても、脳の損傷や知的技能のわずかな低下につながるとの研究論文がBritish Medical Journalに発表されたそうです(AFPBB NEWES)。多くの国が定める飲酒ガイドラインに異議を唱える内容とのこと。論文によると、1週間に14~21杯の飲酒を数十年にわたり続けた男女は一切飲酒をしない人と比べて、記憶や自らの位置の把握などを司る海馬が萎縮する可能性が2~3倍高まるというのです。飲酒1杯(1ユニット)は、10ミリリットル(8グラム)の純アルコールを含む量と定義。大きなグラスのワイン1杯、アルコール5%のビール1パイント(約500 mL)、ウイスキーやウオッカなどショットグラスに1杯がこれに相当。過度の飲酒が脳にもたらす悪影響については十分に実証されているが、これまで「適度」とされてきた1日平均2~3杯の飲酒の潜在的悪影響についての研究は少なく、結論がえられていませんでした。ただし、今回の研究は実験ではなく観察に基づくものであるため、因果関係について確固たる結論を引き出すことはできないとも。さらに対象者数も少ないようです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3131147
http://www.afpbb.com/articles/-/3131147