健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

魚の思考をライブで視覚化

2013-02-08 08:30:14 | 研究
小型熱帯魚ゼブラフィッシュがゾウリムシを見たときに「思考」を形成する様子を録画したそうです(MSN産経ニュース)。思考自体の解読ができたわけではないそうですが、動画を見るとゼブラフィッシュの幼魚が好きな食べ物(ここではゾウリムシ)が近くで泳いでいるのを見たときの、脳内のニューロンの活動が確認できるそうです。動物が自然に行動するときの脳の活動を、動物を傷つけずにリアルタイムで示したのは初めてことだそうです。ニューロンの活動を単一の細胞レヴェルで追跡することができれば、刺激に対する動物の行動や反応をより正確にマッピングして解釈し、「思考過程」を解読できるようになることが期待できます。将来的には、学習や記憶、恐怖、喜び、怒りをはじめとする動物の行動を、特定の組み合わせのニューロンの活動に基づいて読み解くことができるようになるだろうということです。
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乳がんなどの発症に関わる遺伝子

2013-02-07 08:30:29 | 研究
ほとんどの薬剤が効果を示さない一部の乳がんなどの発症に関わる遺伝子が発見されたそうです(NHK NEWS WEB)。がんを引き起こす未知の遺伝子を特定するため、骨などにできる「線維肉腫」というがんの細胞からおよそ900個の遺伝子を取り出し、一つ一つ詳しく調べたそうです。その結果、「RAC」と呼ばれる遺伝子の一部が変異し、異常なたんぱく質が作り出されると細胞が確実にがん化することが分かったということです。さらに、変異のあるRAC遺伝子が働かないようにするとがん細胞が死ぬことを実験で確かめたとも。ほかのがんでも調べたところ、RAC遺伝子の変異は、ほとんどの薬剤が効果を示さない乳がんや肺がん、すい臓がん、悪性黒色腫という皮膚がん、口の中にできる口くうがん、それに慢性骨髄性白血病のそれぞれ一部でも確認できたそうです。これらのがんは、いずれも治療が難しいことから、新たな治療薬の開発につながる発見だということです。
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ハトのDNA

2013-02-06 08:30:55 | 研究
先日、米国ユタ大学や中国のゲノム研究機関、デンマークのコペンハーゲン大学などが参加する国際研究チームが、5000年前に人間がハトを飼育するようになって以来、初めてハトのDNA解読に成功したそうです(AFPBB NEWS)。この研究でチームは、ハトの中でも最もよく見られ、種も多いカワラバト350種のうち80種以上で特徴とされるとさかは、EphB2遺伝子の変異によるものであることを突き止めたそうです。鳥類は地球上の生物の大きな部分を占めていますが、遺伝学的に我々が知っていることは驚くほど少ないそうです。今回の研究は、鳥類の進化について新たな考察を与えるものになったそうです。実際に読んでみないと詳しいことは分からないですね。ちなみに、掲載された雑誌はあのサイエンス誌だそうです。
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風疹に注意

2013-02-05 08:30:37 | 研究
妊娠初期の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがある「風疹」が、首都圏を中心に流行しているそうです(NHK NEWS WEB)。今年は、過去5年間で患者の数が最も多かった去年を上回るペースになっているそうです。風疹は、発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、妊娠初期の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんが心臓や耳、目などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。国立感染症研究所によりますと、去年10月から今月にかけて埼玉や大阪、兵庫、香川で生まれた合わせて6人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたそうです。風疹は去年の春以降、関東や関西を中心に大流行し、去年1年間の患者数は2353人と、すべての患者数の報告を集める今の統計方法になってからの5年間で最も多くなったそうです。そして、今年は去年を上回るペースで流行していて、今月20日までの1週間に新たに風疹と診断された患者は44人で、去年の同じ時期の8人と比べて5倍以上となっているそうです。都道府県別では東京が22人と最も多く、埼玉が6人、神奈川が5人などと首都圏を中心に流行しているそうです。また、患者の8割近くは男性で、その多くが子どものころ予防接種の対象外だった20代から40代とのことです。予防接種が必要ですね。
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ISS縮小方針

2013-02-04 08:30:07 | 宇宙
先日、気になるニュースが報道されていました。2013年度から5年間の宇宙開発の指針となる政府の「宇宙基本計画」に、国際宇宙ステーション(ISS)の経費削減など有人宇宙活動の縮小方針が盛り込まれたそうです(毎日新聞)。財政状況厳しい折「産業に役立つような成果が明らかでない」というのが理由だそうですが、「カネに換算できない意義がある」との反論もあり、評価は分かれるとも。ISSについてはこのブログでも何度か扱ってきました。ISSは高度約400キロで地球を周回する。日本、米国、ロシアなど15カ国が共同で1998年に建設を開始。日本は実験棟「きぼう」を建造して生命科学などの実験を行い、無人補給機HTVで物資補給も担っています。これまでISS関連で約7100億円を投じてきたそうです。宇宙基本計画を議論した首相の諮問機関「宇宙政策委員会」委員の一人は「(ISSは)国民に夢を与えた面で多少意義はあったと思うが、巨額の費用を使ったのに検証もしていない」と指摘したそうです。これに対し、「アルツハイマー病治療薬の候補物質など(きぼうでの実験から)役立つものも得られている。分かりやすい収益が上がる部門ではないが、知識や技術を継承するためにも放棄してはならない」と理解を示す委員も。ただ、難病の筋ジストロフィー治療薬の候補物質を発見しても、患者対象の研究(治験)には多額の費用が必要で、製薬会社が二の足を踏み、実用に結び付かない例もあるとも。こうした非効率性を改善するため、実験テーマの選定から製薬会社や素材メーカーが参画する取り組みが始まっているそうです。さて、どうなりますか。そもそも国際的ないや米国のISS計画が気になるところですね。日本だけでは運用できそうもないので。
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たばこを吸いたいという欲求

2013-02-03 08:30:02 | 研究
たばこを吸いたいという欲求は、脳の前頭前野にある二つの部位が連携して生まれることが解明されたそうです(47NEWS)。近年の研究で「たばこを吸いたい」という喫煙欲求は、「たばこを吸っていいか」など周辺環境や状況に依存することが分かっていたそうですが、脳この研究により脳内の血流を観察することなどで部位を特定できたそうです。薬物依存の治療法の開発につながると期待される結果だそうです。
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低炭水化物ダイエットの危険性

2013-02-02 08:30:46 | 研究
ご飯やパンなどの炭水化物の摂取が、長期にわたって少ない人は、多い人よりも死亡率が高まる可能性があるとする調査結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。米国と欧州で、70代~30代の男女20万人以上を26~5年にわたり追跡した住民健康調査などのデータを解析した結果、総摂取カロリーに炭水化物が占める割合が40%以下と、低い人の死亡率は、炭水化物の摂取割合が高い人(同60%以上)の1・3倍だったというのです。炭水化物を抑えた食事は、短期的には血糖値が下がり、コレステロールの値が改善するなど、心疾患のリスクを下げるとの報告があるそうです。ところが、今回の解析では、長期間の低炭水化物食が、心疾患のリスクを下げる傾向は見られなかったそうです。低炭水化物食は短期的には減量などに効果があっても、長年続けることには慎重になった方が良いと指摘しているようです。炭水化物の摂取を極力控えるダイエット法に一石を投じる成果ですね。
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夜間に豆電球程度の照明をつけたまま寝ると肥満に

2013-02-01 08:30:29 | 研究
先日、夜間に豆電球程度の照明をつけたまま寝ると、肥満の原因になる可能性があるという驚きの研究結果が報道されていました(YOMIURI ONLIE)。奈良県内の高齢者528人を対象に、自宅の寝室や居間に2日間、センサーを設置して睡眠時の照度や室温を測定した結果、照度3ルクス未満のほぼ真っ暗な状態で寝ていた383人のうち、肥満の程度を表す体格指数(BMI)が25以上の「肥満」だった人は68人でしたが、照度約9ルクスの豆電球程度の明るさだった145人では39人が肥満だったというのです。両者を比べると、豆電球程度の明るさで寝ていた人の方が、肥満の割合が1・9倍、中性脂肪が高いなどの「脂質異常症」では1・7倍多かったというのです。驚きです。また、夜勤労働者には肥満の人が多いとされているそうで、夜間に強い光を受けることで生体リズムに変調をきたすことが原因の一つと考えられているとも。ラットに夜間、5ルクスの光を当てると食欲が増して体重が増えるとの実験結果もあるそうです。サーカディアンリズムの変調が原因ということのようですね。
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