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ランパス1:1になる為に

2008-12-24 07:23:59 | イーグルス
 ランとパスの比重が狂ったプレイコールを続け、オフェンスを機能不全に陥らせたAndy Reidですが相変わらず反省していないようです。

 前半終わってパス11回ラン9回の標準的な割合だったのが、試合終了時にはパス44回ラン16回の極端な比率になっていました。前半ランが平均3,9ヤード、パスが11回投げて6回成功の41ヤード、共に効果的ではなかったのですが4ヤード平均に近い数字を残しているランを捨てる理由になる状況でも数字でもありません。
 確かにOLが押せずランブロックの面で不安が残ったのは理解できます、同時にパスラッシュで崩される場面も無くカバーは厚くても投げれると判断したのかもしれません。しかし、怪我でWRを2人欠いた状態でパスを投げ続ける選択をした事を理解する事は出来ません。確かにここで出すしかないと言う絶妙のタイミングで投げた2つのロングパスをDeSean Jacksonがこぼさなければ最低でも同点でOTだったでしょうけれど・・・。それでも、WAS戦はWRが完全に封じ込められ、通るパスは投げさせられたTE,RBへのショートばかりです。L.J Smithは7回49ヤード、Westbrookは1回ゾーンブリッツでDEがマークに付いた裏をかく47ヤードパスが有って6回71ヤード、残りは5回で24ヤードしか進んでいません。WR陣も9回で82ヤードと平均9ヤードです、いかに短いパスしか成功していないかが分かります。
 ここ3試合好調だった理由がWestbrookのランを増やした事に有るのは間違い有りません。ランが出る事でLB,Sが上がってきて、そこを10-15ヤードのパスを通す良い形が出来ていました。CIN戦後半、BAL,WAS戦ではまずパスが通らず、通るパスはWRが引っ張った後に開いたゾーンへのTE,RBへの5ヤードばかり、これも投げたのではなく投げさせられてのショートです。そして縦への脅威が無いと判断されランも出なくなり、結果オフェンスは何をやっても上手くいかない。同じ事を繰り返しています。

 指示を出しているのがAndy ReidなのかMarty Mornihnwegなのかは問題ではありません、実際試合中に2人で相談したり、プレイコールの進行表を交代で持ったりしているのですからMorihnwegがすこしはランを重視しているだけでReidからプレイコールを取り上げればそれで上手く回り始めるとは思えませんし、プレイコールに口を出すなとオーナーが厳命するような事がなければReidはこれからもパスを投げ続けるのでしょう。
 プレイコールの改善は簡単では有りません、Westbrookに怪我が無ければもっとランを使うとしても健康な時のほうが少ないWestbrookですからこの仮定はほとんど無意味です。もう1人強力なRBを獲得する事でプレイタイムをシェアする事が出来ればランオフェンスに目を向ける事になるのかもしれません、Correll BuckhalterがFAになりますしLorenzo Bookerが話にならないのも明白ですからこのオフは新しいRBを獲得する好機ではあります。
 パスを投げるにしても、負ける試合は縦への変化のみ、WCOの原点である斜めに走らせる事を忘れてしまいます。縦にストレッチして開いたショートにTE,RBを入れるのが基本方針なのは分かりますが、それだけではもう通用しません。もちろんアクロスやポストのルートもプレイブックには有るのでしょうがコールしなければ意味がありません。これはReidの性癖でしょう、この点に関してはReidからプレイコールの権限を取り上げる他打つ手は無いと思います。

 WAS戦にしても、CIN,BAL戦にしてもレシーバーが落とさなければ(完璧でないにしてもイージー過ぎるドロップを半分に出来たら)点が全く取れないと言うことは無かったでしょう。そう考えるとプレイコールだけでなく、コールを制限するようなWRのハンドリング、そしてDonovan McNabbのコントロールに視野の狭さが問題なのかもしれません。それでも、寒い寒い12月の試合でランパスの比重が1対3になるようなプレイコールをして3点しか取れないのはプレイコールに責任が有ります。
 ディフェンスを考えると、今年はここで終わるチームではありません。オフェンスの再建は若手が伸びているWR陣以外全ての部署で必要ですし、コーチ陣の脳内改革まで求められています。ディフェンスが頑張っているうちにオフェンスの再建が出来ると良いのですが、難しいでしょう。