27-24で勝利したWAS戦ですが、本来ならばもっと楽に勝つべき試合でした。攻守共に苦労する必要の無い相手に自滅を繰り返して接戦にしてしまいます、OAK戦もそうなのですが、チーム状況の悪い相手は前半リードして終われば勝手に諦めてくれるのに接戦で今日はいけるかもとやる気を引き出してしまうのは番狂わせを誘発する要因ですし、強いチームの勝ち方ではありません。
Donovan McNabbは調子が良いのか悪いのかが分からないまま試合を終えました。DeSean Jacksonへのディープはデザインされた物なのか良く分かりませんが、手の込んだフェイクからフリーのDeSeanに投げ込んでいます。前回のWAS戦と同じ場所ですし、あそこはCBとFSのカバーの受け渡しに問題が有ると計算していたのでしょう。いつもに比べればレシーバーを見て投げていましたし、スピードを抑えて取りやすいボールも投げていました。本来好調時のプレイ振りなのですが、フリーに成り切れて居ないレシーバーに剛球を投げ込むスタイルはそのままにスピードを落としたせいか手を伸ばされて取りそこなう事も多く、スピードを落としたなら50cm程度のコントロールをしなければならない事を実感しました。良い時のMcNabbなのに、パスは成功しない(数字上は悪くないのですが)原因が良く分かりません。
LeSean McCoyとLeonard Weaverはインサイドを中心に良いランプレイを見せました。2人で23回120ヤードですし試合前の期待通りにインサイドをOLが支配してくれました。まだMcCoyがスクリメージ前で迷う(と言うか上手く抜けてやろうと欲を出す)場面が見られます、良くも悪くも思い切りの良いWeaverの方が数字が良いのはロスを貰わないからでしょう。
Eldra Buckleyが初TDを記録しています、ゴールライン前になると出てくるのがなぜかは誰にも分からないのでしょうが、この試合でも何度も止められてますし決定力が売りの選手ではないと思います。McCoyを休ませる時に使うべき選手で1ヤードを取る選手ではないのでしょうが、このTDでこれからもこう言う使い方をするのでしょう。先週は1ヤードを取れなかったのですが、なぜかWRを外してインサイドラン専用のフォーメーションをゴールライン前で多用します。Reggie BrownやJason Avantのようなランブロックの良いWRを置いてMcCoyに外を走らせたほうが話が早い(相手も全域をカバーしなければならない)と思うのですが、みえみえのダイブとCBを相手にして振り切れないTEへのパスを繰り返しています。OLが勝利したこの試合だから取れましたが、普通のDLを持つ相手ならばまた取れずに終わったのではないかと危惧します。
DeSean退場後に出てきたAvantが素晴らしい働きをしてくれました。ほんの少しの体の入れ方の違いだと思うのですが、なぜかパスが落ちてくる時にフリーになっています。2試合連続で接戦を打破するきっかけになりましたし、数字以上にAvantの存在はチームにとって重要です。
手を怪我していたらしく、来週のATL戦欠場の可能性があるCelekは怪我のせいかイージーなパスを落とし続けました。第3Qの停滞はCelekらのドロップが原因です。DeSeanも脳震盪で退場して居ますが、重症には見えなかったので長期欠場にはならないでしょう。
OLが押し、ブリッツで狙われたプレイ以外は簡単に抜かれる事も無かった事を考えれると物足りなさが残ります。もっと楽に点を取るべき試合でした、が、酷いと言う訳でもない、ここら辺がすっきりしないのですが、なんとか逆転したのですから良くはなっています。
ディフェンスもRB2枚にChris Cooley、OL2枚を欠いたWAS相手に苦労しました。結果から見ればランは平均3.3ヤードに抑えましたし、やられっぱなしではなかったのですが、サードダウンでのスクリーンとTE、そしてロールアウトからのスクランブル、QBの前が空く悪癖はまったく改善されません。ここももっと楽に切れる場面で切れずにずるずる押されるのが見ていて消化不良を起こしました。
Trent Coleは(を含むDL全体もそうですが)スクリーンを警戒してかQBに襲い掛かる思い切りが無く、ある程度押したぞさあ焦って投げてくれ、と相手に形式的なお芝居を要求するだけで我慢して投げれるQB相手では全く意味の無いパスラッシュ(のような物)を繰り返しました。抜きにいった場面では全て簡単にQBまで届いていたのですから、Cokeだけでもスクリーン警戒から外して襲い掛からせるべきでしょう(特に5ヤード以上残した場合には)
Asante Samuelの2つのINTは個人技による素晴らしいもので、普通のCBなら取れなかったでしょう。Sheldon Brownのサイドでも(通されましたが)浅いゾーンをCBが守り、Sがディープで待機するカバー2に近いシステムを伺わせる場面が有りました。怪我でスピードが落ちている事とCooleyが居ない事を考慮してSを2枚後ろに残したのがショートエリアで好き放題やられた一因でしょうし、一発を貰わなかった(30ヤード程度を貰ったのは2回ともサイドライン際でカバー2の泣き所です)のですから正解だったのかもしれません。ただ、本来はパスラッシュを重視して、浅いゾーンに人数を掛けるのが売りだったチームはどこに行ってしまったのでしょう・・・・・・
オンサイドキックから始まった試合ですが、David Akersのキックは素晴らしい物でした、転がして10ヤード地点で急に跳ねていますしもうちょっと上手くカバーすれば成功の可能性も有りそうです。前半最後はどうせ時間切れになると言うコールなのですが、最初のはなんでここでやる必要があるのかと呆れました。ハイリスクでローリターン(共にディフェンス主導のチームですし攻撃権を1回取る事の価値は小さいです)のギャンブルをする意味が分かりません。
何はともかく勝ちました、OAK戦のような負けを繰り返さなかっただけでも良しとしましょう。1勝はどういう形でも1勝なのですから。プレイオフに必要な10勝まで3勝2敗で届きます、残りの試合がDEN以外全て地区優勝・ワイルドカードを争う相手との直接対決4試合と楽な日程では有りませんが、ここを乗り切れなければプレイオフで通用するはずも有りません。12月に強いチームがプレイオフでも強いのですから、最後の5試合どう戦うのかを見ていきたいと思います。
Donovan McNabbは調子が良いのか悪いのかが分からないまま試合を終えました。DeSean Jacksonへのディープはデザインされた物なのか良く分かりませんが、手の込んだフェイクからフリーのDeSeanに投げ込んでいます。前回のWAS戦と同じ場所ですし、あそこはCBとFSのカバーの受け渡しに問題が有ると計算していたのでしょう。いつもに比べればレシーバーを見て投げていましたし、スピードを抑えて取りやすいボールも投げていました。本来好調時のプレイ振りなのですが、フリーに成り切れて居ないレシーバーに剛球を投げ込むスタイルはそのままにスピードを落としたせいか手を伸ばされて取りそこなう事も多く、スピードを落としたなら50cm程度のコントロールをしなければならない事を実感しました。良い時のMcNabbなのに、パスは成功しない(数字上は悪くないのですが)原因が良く分かりません。
LeSean McCoyとLeonard Weaverはインサイドを中心に良いランプレイを見せました。2人で23回120ヤードですし試合前の期待通りにインサイドをOLが支配してくれました。まだMcCoyがスクリメージ前で迷う(と言うか上手く抜けてやろうと欲を出す)場面が見られます、良くも悪くも思い切りの良いWeaverの方が数字が良いのはロスを貰わないからでしょう。
Eldra Buckleyが初TDを記録しています、ゴールライン前になると出てくるのがなぜかは誰にも分からないのでしょうが、この試合でも何度も止められてますし決定力が売りの選手ではないと思います。McCoyを休ませる時に使うべき選手で1ヤードを取る選手ではないのでしょうが、このTDでこれからもこう言う使い方をするのでしょう。先週は1ヤードを取れなかったのですが、なぜかWRを外してインサイドラン専用のフォーメーションをゴールライン前で多用します。Reggie BrownやJason Avantのようなランブロックの良いWRを置いてMcCoyに外を走らせたほうが話が早い(相手も全域をカバーしなければならない)と思うのですが、みえみえのダイブとCBを相手にして振り切れないTEへのパスを繰り返しています。OLが勝利したこの試合だから取れましたが、普通のDLを持つ相手ならばまた取れずに終わったのではないかと危惧します。
DeSean退場後に出てきたAvantが素晴らしい働きをしてくれました。ほんの少しの体の入れ方の違いだと思うのですが、なぜかパスが落ちてくる時にフリーになっています。2試合連続で接戦を打破するきっかけになりましたし、数字以上にAvantの存在はチームにとって重要です。
手を怪我していたらしく、来週のATL戦欠場の可能性があるCelekは怪我のせいかイージーなパスを落とし続けました。第3Qの停滞はCelekらのドロップが原因です。DeSeanも脳震盪で退場して居ますが、重症には見えなかったので長期欠場にはならないでしょう。
OLが押し、ブリッツで狙われたプレイ以外は簡単に抜かれる事も無かった事を考えれると物足りなさが残ります。もっと楽に点を取るべき試合でした、が、酷いと言う訳でもない、ここら辺がすっきりしないのですが、なんとか逆転したのですから良くはなっています。
ディフェンスもRB2枚にChris Cooley、OL2枚を欠いたWAS相手に苦労しました。結果から見ればランは平均3.3ヤードに抑えましたし、やられっぱなしではなかったのですが、サードダウンでのスクリーンとTE、そしてロールアウトからのスクランブル、QBの前が空く悪癖はまったく改善されません。ここももっと楽に切れる場面で切れずにずるずる押されるのが見ていて消化不良を起こしました。
Trent Coleは(を含むDL全体もそうですが)スクリーンを警戒してかQBに襲い掛かる思い切りが無く、ある程度押したぞさあ焦って投げてくれ、と相手に形式的なお芝居を要求するだけで我慢して投げれるQB相手では全く意味の無いパスラッシュ(のような物)を繰り返しました。抜きにいった場面では全て簡単にQBまで届いていたのですから、Cokeだけでもスクリーン警戒から外して襲い掛からせるべきでしょう(特に5ヤード以上残した場合には)
Asante Samuelの2つのINTは個人技による素晴らしいもので、普通のCBなら取れなかったでしょう。Sheldon Brownのサイドでも(通されましたが)浅いゾーンをCBが守り、Sがディープで待機するカバー2に近いシステムを伺わせる場面が有りました。怪我でスピードが落ちている事とCooleyが居ない事を考慮してSを2枚後ろに残したのがショートエリアで好き放題やられた一因でしょうし、一発を貰わなかった(30ヤード程度を貰ったのは2回ともサイドライン際でカバー2の泣き所です)のですから正解だったのかもしれません。ただ、本来はパスラッシュを重視して、浅いゾーンに人数を掛けるのが売りだったチームはどこに行ってしまったのでしょう・・・・・・
オンサイドキックから始まった試合ですが、David Akersのキックは素晴らしい物でした、転がして10ヤード地点で急に跳ねていますしもうちょっと上手くカバーすれば成功の可能性も有りそうです。前半最後はどうせ時間切れになると言うコールなのですが、最初のはなんでここでやる必要があるのかと呆れました。ハイリスクでローリターン(共にディフェンス主導のチームですし攻撃権を1回取る事の価値は小さいです)のギャンブルをする意味が分かりません。
何はともかく勝ちました、OAK戦のような負けを繰り返さなかっただけでも良しとしましょう。1勝はどういう形でも1勝なのですから。プレイオフに必要な10勝まで3勝2敗で届きます、残りの試合がDEN以外全て地区優勝・ワイルドカードを争う相手との直接対決4試合と楽な日程では有りませんが、ここを乗り切れなければプレイオフで通用するはずも有りません。12月に強いチームがプレイオフでも強いのですから、最後の5試合どう戦うのかを見ていきたいと思います。