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Kolbはまだスターターの器じゃないのかも

2010-08-29 20:03:00 | イーグルス
 プレシーズン第3戦の@KC戦は20-17で勝ちました、がファーストチームが出た第3Qは10-14で負けていましたし決して褒められた内容では有りません。

 オフェンスですが、元6巡指名で今はKCに居るAndy Studebakerに2サックを奪われました。共にTEかRBが見るべき(Winston Justiceは初めからSLBのBakerを無視して対面のDEに向かっていきました)プレイだったはずなのに、TE/RB共にルートに出る事を優先しました。そして、RBがヘルプしないプレイにも関わらず、Kevin Kolbはディープを見ていますし、プレイ作りから矛盾があるように感じます。そして、ブラインドサイドからのブリッツではなく、真正面からのブリッツに全く反応していないKolbの危機察知能力にも危惧を感じます。
 全体的に、ブリッツを入れられたら届いてしまう。Cが日替わり(この試合途中Mike McGlynnが怪我で退場しています)の為にアジャストコールやコンビネーションに問題があるのは仕方がないのですが、この試合がファーストチーム最後のテストですからもう言い訳は出来ません。Todd Herremansが復帰した左側はHerremansがプレイ中にディレイブリッツを警戒する指示を出している(指を差したり、自らブリッツを拾うために動いています)のに対し、Stacy AndrewsとJusticeはそう言う部分が見られません。上記したブリッツに関してもDEをダブルチームしてSLBに入られているのですから、もう少し上手くやれるのではないかと思います(プレイブック的にOLの責任ではないのですけど)

 この試合DeSean Jacksonが怪我で早々に退場した事で(首の怪我のようで、検査中です)Jeremy Maclinにパスが集中しました。しかし、イージーではないにせよ取って欲しいボールをことごとく落としました。11回投げて3回しか取っていません、特にディープで振り切っているのに手を伸ばされてカットされたパスは体の入れ方でどうにでもなったでしょうし、INTされたプレイでも体の入れ方が違えばINTには至らなかったでしょう。DeSeanに怪我が増えましたし、Maclinはエース格としてのプレイを期待していますし、去年の最後DAL戦以来見えている球際の弱さを改善する事が必要です。

 LeSean McCoy,Leonard Waeverは2人で組めば十分に通用する所を見せました。OLの改善と共に数字も伸びていますし、Nick Coleの復帰でさらに良くなるでしょう。問題は3番手以降です、初出場のMike Bellは重点的に使われましたが8回で17ヤードと期待を裏切りました。飛び込むべきときに飛び込まずに横に逃げるのが目立ちましたがNO時代には見られなかったプレイですしOLとのタイミングやシステムに問題があるのかもしれません。
 J.J Arringtonも目立つ活躍は出来ていません、これまで2試合良かったEldra Buckleyはこの試合キャリーしませんでした。3.4番手をどうするのか、今後も問題になりそうです。

 KolbはこれまでのQBみたいに1メートル単位でのずれはないのですが、ほんの少しのコントロールの差でカットされる場面が何度か有りました。これは投げてだけでなく、受け手にも問題があるように思えます。パススピードが無い分ルート取りや手の出し方を考えてあげないとカットされる事が増えるでしょう。そして、まだまだ判断ミスが見られます。まだNFLのスターターとしては経験も能力も不足していますし、どうやら今年はKolbの経験を積む為の1年で、プレイオフを狙うような目標にはまだまだ早いように見えます。


 ディフェンスでもTrent Coleが足首の怪我で退場しました。レントゲンの結果骨折では無いようで検査を続けています。
 致命的な欠陥は見られませんでした、ブリッツを減らしてカバーを厚くする方針は変わりませんが、時として2枚ブリッツを入れたときにはしっかり届いていましたし去年よりはパスラッシュを考えているようです。仕方が無いのですが、Cole退場後パスラッシュが全く届かない時間が有りました。Darryl Tappが機能していないのは問題です。
 パスカバーも破綻はありませんでした、途中左右に振られて後手後手に回る場面が有りましたが、カウンター貰ったら誰も居ないような酷い状況ではありません。ただ、タックルの甘さは相変わらずでなんとなく当たりさえすれば勝手に相手が止まってくれる、形式練習をいつまで続ける気なのか?1ヤードでも粘ろうとする相手に通用するプレイに切り替えて欲しい、じれったさが残ります。

 
 この試合でもKRで5回平均29.2ヤード返されました。25ヤードが平均とすれば毎回5ヤード不利な状態からディフェンスを始める事になります。カバーチームもタックルの甘さが目立ちますし、改善の兆しが見えないのは問題です。
 Quintin Dempsが2度好リターンを見せました。Ellis Hobbsは怪我が怖いですしDempsをKRに据える事が現実的でしょう。


 来週は53人枠を決める試合ですし、ファーストチームは(Nick Coleが戻るOLを除き)この試合が最終調整になります。そう考えるとKC相手だから点を取られなかっただけ、ファンブルINTがらみでしか点を取れなかったファーストチームには大いに疑問が残る試合となりました。DeSeanが復帰できるならばここまで惨めなオフェンスにはならないでしょうけれど、Kolbと心中するには経験不足が露呈していますし厳しいシーズンが待っている可能性が高くなりました。第3Qが終った時点で20-10くらいを期待していたのですけれどねえ・・・・・・