王子様との密約？

　今年のドラフトでCBの1番手はトップ5で消えると見られているPatrick Peterson、2番手は10番目までには消えると見られているPrince Amukamara、そしてその次の3番手グループのJimmy Smith,Aaron Williams,Brandon Harrisが23番目を持っているEaglesの指名候補となっています。
　23位まで残りそうな3番手グループは性格が悪いとかスピードが無い、または背が低いと1巡で指名するのはリスクが高いと言う評価もあり、出来る事ならばPetersonかAmulkamaraを指名したいところです。

　そのAmukamaraは7人兄弟の末っ子、6人のお姉さんが居てやっと出来た男の子だからPrinceと名付けられたそうです。そして、その王子様が今年しか出来ない抜け道を使ってEagles入りしたいと表明してくれました。
　それは今年のドラフトは労使交渉が締結されない異常事態の中、ドラフトだけは通常通り行われる条件を利用したものです。簡単に言うと阪神の指名に対し契約せずドラフトでの独占指名権が切れる翌年ドラフト前日にサインアンドトレードと言う形で巨人入りした江川と同じ事をしてEaglesに入ると言うものです。

　今回AmukamaraはNFL32全てのチームに対して指名されても絶対に契約しないから指名しないでくれ。こう言う書面を送ったようです（通常は大問題になるのでしょうけれど、今回選手会は解散中の異常事態ですからAmukamaraの行動を規制する労使的条件も消滅しています）労使が定まらずシーズンが行われないかもしれないNFLでプレイする気が無いから指名しないでくれ。そう言う形を取った訳です。
　今年のドラフトトップ5の平均の契約を保障していると言う噂も有ります。もし、22番目までのチームに指名されてしまったとしても契約しない（労使交渉締結までは契約できませんが）ままドラフトでの独占指名権が消滅するまで契約しないまま浪人し、その後に大金を貰える密約をしたと言う事です。
　Nnamdi AsomughaをFAで迎える為の予算を計上しています、同等の金額を10歳若いAmukamaraに使うと考えれば全然問題ないお金の使い方でしょう。

　Asante Samuelの反対側のRCBの弱さがチーム唯一にして最大の欠陥で有るEaglesにとってラストピースにAmukamaraが成ってくれるとすれば、他のオーナーや選手会から猛反発を食らうとしても今回の密約を実行するだけの価値はあるでしょう。チームを救う王子様になってくれるのでしょうか？
　なんて事をしてでも良いCBを取りたいものです。本当にRCBどうするつもりなのでしょうねえ。