21代目HCはChip Kelly

　Eaglesの新HCにOregon大のChip Kellyが就任する事が決まりました。まだ契約年数とかの発表は無いのですけれど、ノーハドルクイックテンポオフェンスの革命児が来る事でチームは大きな変革を迎える事になります。

　まだ48歳のKellyですが、高校時代QBで出身地のNew Hampshire大ではDBとしてプレイ、その後1990年Colombia大でDBコーチとしてコーチを始めましたがNew Hampshire大のコーチに就任した時からオフェンス側のコーチに転向し1999年から8年間OCを勤めていました。
　2007年にOregon大のOCとして引き抜かれ、2009年にはHCに昇格、その後は4年間で3度（USCの規定違反による戦力低下もありましたが）Pac-10・12でチャンピオンになりました。その間に全米チャンピオンを決めるBCSボウルに出場（Auburn大に敗戦）しています。
　今年のFesta Bowlは見ていないのですけれど、去年のRose Bowlは見てました（今SEAで活躍中のRussell Wilsonが率いるWisconsin大が相手でした）ノーハドルのクイックテンポと縦と横にフィールドを広く使うオフェンスを覚えています。

　特筆されるのはオフェンスのシステムなのですけれど、この点についてスキルポジションはまったく心配ありません。DeSean Jacksonの縦、Jeremy Maclinの万能性、LeSean McCoyはトップスピードと言う意味での爆発性はやや欠けますが横へのスイープを多用するオフェンスへの適用は出来るでしょう。
　QBもNick Folesにスクランブルの足は無くてもノーハドルを率いるだけの知能と判断力は持っています。Michael Vickを使ったオプションよりもFolesを使ってロールアウトを混ぜ込む程度にした方が良い結果が出ると考えます。
　

　ディフェンスを誰に任せるのかを考えていたら、Georgia大のDCでCLE・DALでDC経験のあるTodd GrahamをDCに任命したと言う情報が出てきました。
　1999年にINDのDLコーチとしてコーチを始め、HOUでもDLコーチ、2005年にCLEのDCに昇格、2008年からDALのDCを2年勤め2010年からGeorgia大でDCをしています。2005辺りのCLEの記憶は薄いのですけれど、2008.9年のDALの事を思い出してみても3-4専任の人材に見えます。今の人材をどう処理していくのか、チームにとっては約25年ぶりになる3-4ディフェンスが上手く行くのかも気になります。


　何はともかく、Chip KellyがHCとして就任しました。HC選びが始まった時点では一番人気と言って良い人材でしたし、今後どういう風にチームを変えていくのかを見守る事にしましょう。