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オーナーとHCとGMと

2021-01-14 07:44:00 | イーグルス
 Doug Pederson解任の理由が何か?が少しずつ漏れてくるわけですが、Redersonの部下であるポジションコーチ人事と来季のQB問題が影響したと言う話が予想通り出てきました。

 WRコーチからDCに昇格させたが、全くの無能に見えたMike Grohを2019シーズン終了後に解任したのですが、この人事はPedersonに相談なくオーナーJeffrey LurieとGM Howie Rosemanによって決定した。と言う話が出ています。
 Pedersonは20シーズンもGoahにOCを任せるつもりだった所を勝手に解雇されてしまった。この事がOC探しに迷走、最終的にMarty Mornhinwegらをアドバイザーとして雇い、Duce Staleyらと5人でオフェンスを作っていく。と言うよく分からない形になったようです。
 本来であればHC人事はGMに権限があるとしても、アシスタントコーチ人事をHCに無断で決めるのは(チームと言うよりオーナー次第でしょうけれど)良い結果にならないとは思います。ただ、Goahに関してはどー見ても無能でしかたからねえ・・・お友達無能内閣を外から改善する為の介入、と考えれば仕方がない人事かもしれません。

 また、1年で解雇された2019年4巡指名Shareef Millerの指名に反対したDLコーチPhillip Danielsを解雇したのもフロント側だったようです。
 そういう点から見ると、Rosemanが権力者として力を持ちすぎているのかもしれません。


 また、Carson WentzとJalen HurtsのQB問題では、PedersonはHurtsを使いたいと考え、LurieはWentzを使うべきと考えていたようです。この事が面接→即解雇の理由の一つかもしれません。
 GoahやQBコーチPress TaylorはWentzと良い関係が作れなかった。との話もあります(ただし、番記者の情報は仕事を失わないために、切り捨てた側に冷淡で生き残った側寄りになります)対戦相手の欠点を突くように毎週システムを変更していくコーチ陣と自分のスタイルを中心にプレイを組み立てたいWentzが対立していた。と言う話なのですが、これはAndy Reid時代の自分たちのスタイルを1年かけて熟成させていくやり方を、レギュラーシーズンとは比較にならない分析をして欠点を突きに来るプレイオフで破られる。時代を知っている私からすれば、相手に合わせるのは仕方がないと思うのですけれどね。同時に、ぎりぎり5割くらいでプレイオフに滑り込む割にプレイオフでそこそこ勝てたのはそう言う所なのかもしれません。
 Wentzは不器用なのか性格なのか、芸の幅が無いのかもしれません。逆に走れるHurtzの方が相手のシステムに合わせて便利にスタイルを変えていけるコーチからすると使いやすい選手の可能性もあります。
 と、言うことはオーナーは大金を支払ったWentzを使いたい。次のコーチはWentzを使う前提で呼ぶ可能性があるでしょうね。

 
 Wentzに関してですが、膝の故障で昔ほど走れない(または無駄に走るな!と命令されている)事からポケットに留まったらOL崩壊した。
 19年プレイオフでレイトヒットを食らい、メンタル的に壊された。
 WR/TEが怪我や契約的な問題を抱え常にツギハギ状態であった。
 これらが次々と降りかかりましたから、今年のEaglesでQBやるのは楽じゃなかったでしょうね。

 特に困ったらS2人とLBの隙間、15ヤードくらいのフィールド中央にポストパターンで走りこむZach Ertzに投げ込むパスが無くなったのはWentzにとっては致命的だったのでしょう。
 そして、LT不在で開幕して、オーストラリアンフットボールから転向してきた身体能力は化け物でも経験値ゼロのJordan Mailataがあり得ない抜かれ方(対面のDLに触る事すら出来ずに0秒で抜かれる事複数)されてはダウンフィールドよりも背後を気にするダメなQBになってしまうのも仕方がないかもしれません。そこも走って逃げれるHurtzの方がやり易かった可能性はあります。

 そして、Jalen ReagorとJustin Jefferson。これもHCとGMで意見が割れた。なんて話も出てきました。
 TE陣が優秀、RB陣も基本的に捕れるタイプなので、ストレッチ出来る快速WRが欲しかった。そう考えればReagorで良いわけです(その後さらに2人快速系指名したのは微妙でしたが)しかし、WentzはErtzやAlshon Jefferyのような高さと競り合いの強いレシーバーが好きなのでしょうね。20シーズンも一番頼ったのはTravis Fulghamでした。40ヤード4.58でDET-GBで使ってもらえずに流れてきた選手がメインターゲット、Wentzの好みなのでしょう。逆にHurtzに変わってからFulghamにパス飛ばなくなりました、投げて走ってのカレッジスタイルHurtzはReagorのような縦に飛んでいくタイプが合いそうです(ちゃんと捕っていたら40ヤード!みたいなパスが何度もありました)


 オーナーとGMとHCの権限とビジョンがずれてしまった事がPederson解任の理由なのでしょう。しかし、Wentzの処遇がそれなりにウエイトを占めるであろうこの決定に関しては(開幕前にOLが2人シーズンアウト、10ミリオン支払ったベテランプロボウルWRが怪我で使い物にならないと言う不運が重なったのもありますが)GMのチーム編成下手も影響していると思うのですよねえ。
 OLを整備して(元1巡指名のAndre Dillardが無事復活して期待通りのプレイをすればそれでOKなのですが)背後の心配を減らせばWentzは復活するのか?すでに膝はぼろぼろでヒットで心折られてしまったのか?
 レシーバーの好みも違いそうで、パスプロかランブロックか走れる走れないでOLのタイプも変わってくるでしょう。Wentzの放出も今すぐは無くなったと考えます。このオフはキャップ対策で何もできずに終わると思いますから、コーチ選びからリビルドですかねえ。Rosemanってリビルドに向かないタイプだと思いますけどね・・・・・・