イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

ミニキャンプ開始

2014-06-18 08:11:00 | イーグルス
 OTAからミニキャンプへと移行しました。何が違うのかと言うと理由の無い欠席には罰金を取れる事、大学での単位不足よる学業優先から開放される事でしょうか。
 今年はホールドアウトする選手居なかったので、ベテラン勢は元々全員参加。5巡指名のEd Reynoldsだけが今回初参加になります。


 練習のレポートをいくつか読みました。一番気を引いたのは去年のルーキーFAだったTravis Longがセカンドチームに入った事でしょう。
 Trent ColeとConnor Barwinのファーストチームは不動なのですが、セカンドチームはBrandon GrahamにHOUから来たST要員Bryan Braman、そして1巡指名のMarcus Smithが争うと見られていた所でLongが入った。周りがだらしないのか、6-4 242ポンドと素晴らしいサイズを持つ(膝の怪我でドラフト時の記録無し)Longが成長したのかは分かりませんが、地元紙の記者からも絶賛の好調ぶりだったようです。


 OTA後半から好調を伝えられていた(疑ってたからここには書かなかった)Alex HeneryはFG練習を全て成功させたそうです。
 まあ、現地観戦の練習でも50ヤードオーバーを簡単に決めて、なんで試合で蹴らせないんだろう?と思った事がありますし、ブロックの無い練習と実戦では色々と違うのでしょう。


 WRコーチBob BicknellがDeSean JacksonとJason Avantが居なくなった事の影響についてインタビューに答えています。
 DeSeanに関しては、サイドラインで不満を表面化させる事があった。でも、悪い関係じゃなかったと思う。と、あまり深い話にはしませんでした。
 Avantに関しては、リーダーとしてユニットをまとめてくれた、居なくなって統率的に変化が有るのかはこれから分かってくるだろう。と、戦力よりもベテランとしての役割を失った事への影響が大きいようです。
 Jeremy MaclinとRiley Cooperの中堅2人がリーダーとしての役割を担う事を期待している。そして、Maclinは特別大きくないけれど、自分が走らせたいルートを走る能力があるから(DeSeanの代役として)大きな不安は無い。
 ランプレイの時のWRとしてのブロックは強化されている。この事はオフの入れ替えとして良い影響だろう、とも言っています。DeSeanもやる気の有る時はちゃんとブロックしていたのですけれどね・・・

 圧倒的なディープへの脅威と言う点でDeSeanが居る居ないは数字とは別の意味で影響力が有りました。Maclinも速い選手ですが、圧倒的スピードよりも総合力を評価される選手です。CBだけでなくSを片方引っ張ってくれる存在だったDeSean不在をどう埋めるのか。ランブロックは向上するでしょうけれど、ショートエリアがごちゃつく事はRBにとってプラスかマイナスか微妙だと思います。
 Maclin,Cooperに多分スロットのファーストチームに入るJordan Matthewsの3人が去年のユニットとどう変わっていくのか、WRコーチの手腕が重要になります。

OG Josh Anderws

2014-06-17 02:56:00 | ドラフト
 OLをドラフトで取らなかった分、ルーキーFAで4人獲得しています。通常8人から10人のOLへの割り振りの7人はまでは確定済み(去年のスターター5人+Allan Barbre,Dennis Kelly)そしてCのバックアップが8人目に入るでしょう。若手が入る枠は無く、最初からPS行き前提の競争をしているのかもしれません。

OG Josh Anderws Oregon State
 身長6-2 3/8体重311ポンド、スカウティングコンバインには招待されず、プロデイで40ヤード5.03、ショートシャトル4.64、スリーコーン7.40、垂直飛び29インチ、幅跳び8フィート、ベンチプレス25回を記録しました。

 California州Fontana出身、高校時代はOTで3年間スターター、4年生の時はDTでもプレイして56タックルを記録、バスケットボールではPFのポジションだったようです。(当時の体重は不明)
 カレッジに進学後、1年目はレッドシャツ、2年目にバックアップのC兼ST要員でプレイします。その後LGに移りスターターになります。特にカンファレンスの表彰などは受けていません。

レッドシャツ
1年生 6試合出場
2年生 7試合出場 5先発
3年生 12試合出場 12先発
4年生 13試合出場 13先発

 ドラフトサイトによる長所と短所
長所
 LGだけでなくCの経験もある
 素早く、出足が良い
 OLの外側にまで出てリードブロックが出来る

欠点
 相手のアサイメントを読み間違える
 ホールディング癖
 フリーブロック(対面が居ない)時に棒立ちになる

 Cと両側のOGの3ポジションでプレイ可能だけれど、NFLレベルで活躍するにはパワー不足でクイックネスも標準以上ではない。カレッジではLGだったけれど、Cのバックアップとしてなら53人枠に残れるかもしれない。と言う総評を見つけました。

 個人特集の動画は無かったのでOregon戦を見ました。OLはDLなどと違ってセットの位置が固定なので試合全体から探すのは楽なポジションです。
 よく見ると、5巡指名のTaylor Hartとがっつり対面で当たってます。ランプレイでの1対1はやや押している、パスプロテクトは時たま抜かれるけれど互角。Andrewsの良さはダブルチームブロックで軽く当たってからLBを拾いに行くようなフットワークを活かしたプレイのようです。
 スクリーンパスでもパスが通った時にはかなり深い位置でSを拾っていたり、パワーよりもフットワークに特色があります。問題はパワーですね、280ポンド級の3-4DE相手に互角程度だと、300ポンド以上のDTを相手にするのは難しくなるでしょう。
 LGとしてのプレイしか見ていませんが、Cのバックアップを狙った方が53人枠やPSに残る可能性は高くなるでしょう。Jason Kelceのサイズを見てもCには機動力を重視していますから、Cの技術が確かなものであれば、ロスター争いに加わるかもしれません。

TE/WR Trey Burton

2014-06-14 06:20:00 | ドラフト
 Chip Kellyなら上手く使ってくれる、と言う事なのかQB/RB/WR/KRな選手が2人ルーキーFAで入団しました(もう一人はフィジカルチェック不合格で契約取り消しになりました)Brad Smithも居ますし、去年後半Smithをワイルドキャットで何度か使いました。ただ、基本となるレシーバーでそれなりの利用価値が無ければ53人枠には残れないでしょう。

TE/WR Trey Burton Florida
 身長6-2 1/8体重224ポンド、スカウティングコンバインで40ヤード4.62(速報値4.58)ショートシャトル4.32、スリーコーン7.14、垂直飛び30インチ、幅跳び9フィート4インチを記録。
 プロデイでショートシャトル4.31、スリーコーン7,01、垂直飛び33インチ、幅跳び9フィート5インチ。微妙に数字を伸ばしました。

 Florida州Venice出身、高校時代はQBとしてプレイ、4年生で1876ヤード18TD1INTのパス、821ヤード22TDのランを記録、3年生では1399ヤード12TDのパスと919ヤード24TDのラン。2年連続で州のファーストチームに選ばれました。2年生の時は1318ヤード13TDのパスと708ヤード9TDのランを記録しています。
 レッドシャツなしで1年生からプレイし、QB/FB/WR/TEとしてプレイしています。4年生になってWRに専念する事になりました。
 
1年生 13試合出場 11先発 ラン349ヤード 平均4.7ヤード 11TD 
32レシーブ 210ヤード 1 TD
2年生 13試合出場 7先発 ラン125ヤード 平均3.4ヤード 3TD
19レシーブ 149ヤード 1TD
3年生 12試合出場 4先発 ラン190ヤード 平均6.6ヤード 2TD
18レシーブ 172ヤード 1TD
4年生 12試合出場 7先発 ラン56ヤード 4.7ヤード 
38レシーブ 445ヤード 1TD

パスは投げても1試合2回までで、49試合に出場中14試合でしか投げていません。事実上QBとしての出場ではなく、ワイルドキャットかフリッカーのようなトリックプレイで投げたのでしょう。
17回投げて11回成功 64.7% 103ヤード 1INT QBレート103.8
他に、PRが2回平均17ヤード、KRが7回平均15ヤードを記録しています。

 ドラフトサイトによる長所と短所
長所
 ルートの取り方が上手い
 QBが投げやすいコース取り
 RACでファーストタックルを外す機敏さ
 ボールの落ちてくる場所に入るのが上手い
 ST要員として有用

短所
 TEとしてはサイズが小さい
 ドライブブロックなどでのパワーはWR並
 トップスピード不足

 スロットやフランカーとしてのショートエリアレシーバー。ディープよりもショートで取ってRACを狙うのが良いようです。
 6-2で224ポンドはWR並で40ヤード4.6はTEレベル。カレッジでのラン記録など数字が低下しているのも気になります。体重が増えてRBとしては使いにくくなったのか、サイズ的にRBでは大き過ぎたのかランの脅威が無い、レシーバー専任として考えるとカレッジ時代の成績は平凡です。

TE Blake Annen

2014-06-13 07:18:00 | ドラフト
 TEのデプスは固まっているようで、若手の入る余地もありそうな感じです。真っ先にFAで呼んだJames Caseyが高額年俸に見合わない仕事でしたし、4番手のEmil IgwenaguもPSと53人枠を行ったり来たり。実績からの格付けはがっちり決まっていますが、費用対効果のような所から見ると何が起こっても不思議ではありません。


TE Blake Annen Cincinnati
 身長6-4 1/8体重247ポンド、スカウティングコンバインには招待されず、プロデイで40ヤード4.41、ショートシャトル4.30、スリーコーン7.19、垂直飛び34インチ、幅跳び10フィート、ベンチプレス25回を記録しています。
 プロデイの計測なのでどこまで信じていいのか難しいのですが、40ヤードが4.41で、10ヤードまでが1.61、トップスピードに乗れば速いけれど重要な10ヤードまでは平凡な数字です。

 Ohio州Arlington出身、高校時代もTEで地元紙の州選抜ファーストチームなどに選ばれています。4年間合計で30レシーブ800ヤード12TDを記録しました。
 進学後、1年目はレッドシャツ、2年目はレシーブ無しでした。その後も3年4年目の2シーズンで3レシーブだけ。5年目にやっとスターターに昇格してAACのファーストチームに選ばれています。
 Jason Kelceの弟で、去年のドラフトでKCに3巡指名されたTravis Kelceが居た為にプレイタイムを貰えなかったのでしょう。

レッドシャツ
1年生 11試合出場
2年生 10試合出場 2レシーブ 33ヤード
3年生 10試合出場 1レシーブ 2ヤード
4年生 13試合出場 13先発 16レシーブ 183ヤード 2TD

 ドラフトサイトによる長所と短所
長所
 縦へのスピード
 ダウンフィールドでLBやDBを圧倒するブロック
 ブリッツをピックする1対1の技術

短所
 レシーブの時にスピードが落ちる
 まっすぐは速くても、カットが苦手
 NFLレベルでは筋力不足
 
 40ヤードのスピードをフィールドで出せない、ルートランナーとしては未熟でLB相手にカットを切って振り切れない。飛び道具兼ST要員としては面白いのかもしれませんが、改善するべき部分は大きいようです。
 
 動画は2試合見ました。TEでもFLでもスロットでもどこでもセットしています。レシーバーと言うよりも、ドライブブロッカーとしての起用は主任務です。
 DL相手でも1対1で押し負ける事は無いですし、足の速さを活かして反対側まで走ってルートをこじ開けるなど面白い使い方をしています。
 カレッジレベルで見ても、4.41のスピードでディープに走りこむようなスピードには見えません。2番手のTEとしてランブロック中心に使い、マッチアップが楽な時にはルートに出るような使い方になるのでしょう。

 Caseyと似ている選手の印象です。技術的に大きな差は有りますけれど、PSで1年鍛えれば来年Caseyを追い落とすような可能性はあると思います。

OTAの話題

2014-06-12 21:59:00 | イーグルス
 OTAの練習で2巡指名Jordan Matthewsがセカンドチームで7対7のパス練習で良い所を見せたようです。Mark Sanchezからのパスを4つキャッチし、マッチアップしたEarl Wolffからスピードも加速も普通よりちょっと上程度なんだけれどキャッチが凄く堅実と褒められました。
 ただ、コンタクト無しなのでプレスカバーは出来ません。オフェンス有利な状況ですし、実戦でどれだけフリーに成れるのか、カバーが近い時にどれだけキャッチ出来るのかを判断するにはまだ早いです。


 スロットにBrad Smithを入れている今のファーストチーム、セカンドチームにMatthewsが居るのですけれど、Jeremy MaclinとRiley CooperがスターターでMatthewsをスロットで使うのであれば(去年よりも2TEセットを減らして3WRセットが増えるのであれば)Brent CeiekとZach ErtzのTE争いは熾烈になります。
 地元紙の集計によるとCelekがオフェンスの77%でプレイ。Ertzは42%だけしか出ていないそうです。2人足しても119%にしかなりません。そこから計算すると2TEが揃ったプレイは20%から30%程度だったのかもしれません(119%を素直に受け止めれば2TEは20%ですが、TE不在の4WR1RBとかも有った事を考慮すれば2TEの確率は少し上がるでしょう)
 Jason Avantのプレイタイムを調べれば、その裏返しが2TEセットの数字になるのかもしれませんけれど、Avantが70%出ていたような印象は全く無いです。
 私の印象よりも2TEセットが少なかったとするならば、Matthewsにもプレイタイムが与えられるでしょうし、CelekとErtzは共存よりも激しい競争をする事になります。
 OLの横についてブロックも出来るCelekとフランカーとして起用される事の多いErtzで特徴は違います。ErtzがCelekを追い抜く為にはブロック力の向上が必要でしょう。実際Celekも最初は取るだけでブロック出来ないと言われていました。Ertzが一番伸びる1年目から2年目に向かうオフシーズンにどれだけ伸びたのか?ブロックの向上があったのかはコンタクトOKのトレーニングキャンプでの押し合いを見るまで評価できません。


 去年のシーズン序盤、Trent Coleが相手の第2TEやスロットWRの前に立ち、パスラッシュではなくパスカバーをしていたのは本当に人材の無駄遣いだと思って見ていました。
 シーズン後半、カバーに入る事が減り、Cole自身も3-4OLBに慣れたのか後半8試合で8サックを記録しました。集計によると、1シーズン通算だと21%のプレイでパスカバーをしていたと言う事です。
 4-3DEでもゾーンブリッツなどパスカバーに下がる事はありますし、3-4OLBになればカバーに下がるのは仕方が無いのですけれど、Coleの(と言うか、Billy Davisの)カバーの仕方はゾーンで浅い場所を守ると言うよりも、マンで付かせるように正面に立ってしまう。その為にQBから距離が離れすぎてしまい、カバーをすると見せてのブリッツをするには遠すぎる位置でのプレイになりました。
 実際はマンカバーと見せて、浅いゾーンを守っている(マンカバー能力皆無ですし・・・)のですけれど、Coleの正面に居るレシーバーは自動的にフリーになるような欠陥システムでした。
 Coleは31歳になってもまだやれる、(10ミリオン以上になる来年以降の契約になっても)2017年まであと4シーズン全額支払いたくなるようなプレイをしてみせる。と年齢的な衰えを否定しました。
 契約的にも、1巡でOLBを取った事からもColeのEaglesでのキャリアは今年が最後になる。そう言う見方が有るのは当然分かっているはずです。10ミリオンを支払うだけの活躍、10サックを毎年狙い続ける事になります。生え抜きの最古参として1年でも長くチームに居て欲しいですし、Coleが10サックを記録するようになればパスラッシュ不足も自動的に解消します。