今回は「ソルジャー(CS)」です。
未来社会を舞台に、感情を持つことを禁じられた戦士が人間の心を取り戻すまでの戦いを描いたSFアクション。 監督は「イベント・ホライゾン」のポール・アンダーソン。脚本は「12モンキーズ」のデイヴィッド・ウェブ・ピープルズ。製作総指揮は「メジャーリーグ3」のジェームズ・G・ロビンソン、「ベスト・キッド」シリーズのR・J・ルイス、「アベンジャーズ」のスーザン.イーキンズ。製作は「アベンジャーズ』のジェリー・ワイントローブ。共同製作は「ヴィゴ」のジェレミー・ボールト。
主演:カート・ラッセル
共演:ジェイソン・スコット・リー、ジェイソン・アイザックス、コニー・ニールセン、ショーン・パートウィー、テイラー・トーン、マーク・ブリングルソン
その他:ゲイリー・ビューシイ、ケー・ケー・ドッドス、ジェームズ・ブラック、マーク・デ・アレッサンドロ、ブラディミール・オルコフ、カーステン・ノルガード、ダフィ・ゲイヴァー、ブレンダ・ホウェール、マイケル・チキリスなど
<ストーリー>
銀河系で戦争が繰り広げられる近未来。ベテランソルジャーのトッド3465は、遺伝子操作で生まれた次世代ソルジャーとの戦いに敗北。廃棄物投棄惑星に放棄されてしまうのだが・・・
1998年の作品である。
未来社会を描いている、とは言いながら、生まれた時からソルジャーとして育てられる、という最初の設定が1996年だったので、その30~40年後の世界だから、要は現代を描いたSFということになる。
舞台は銀河系ということになっているが、なぜか戦争のシーンでは、モスクワとか具体的な地名も出ていたので、地球が主体なんだろうか。
現代の地球に、あんな兵士の育て方をしているところなどないと思うのだが、だとすると、どうしてあんな具体的な地名を出したのかよくわからない。
内容としては、「ブレードランナー」の脚本家が脚本を書いているので、それに近い描写もあるし、無表情で相手を倒すシーンは「ターミネーター」みたいだし、闇に紛れたり水の中から出てきたりして敵を攪乱する戦い方は「ランボー」のそれである。
よく言えば、それらの作品のオマージュだけど、悪く言えば独創性がほとんどない作品と言えるかも知れない。
しかも、冒頭では、カート・ラッセル演じる主人公トッドが、旧型のソルジャーとして登場し、新型のソルジャーと戦うシーンがある。
いわば身内同士の主導権争いに巻き込まれ、その結果負けて瀕死の重傷を負ってしまったトッドが、廃棄物投棄惑星に捨てられるのだけど、そこには人間がひっそりと住みついていたわけで、彼らに助けられて一緒に生活をする。
そこへ、主導権争いに勝った方のソルジャー軍団が襲ってきて、住民たちを蹂躙したことから、トッドが逆襲に出るという展開である。
ただ、あらすじには「トッドは、親子の絆・友の信頼や愛を知り、人間らしい感情が生まれてくる。そんな時、かつて自分を倒したソルジャー軍団が、訓練と称してこの平和な惑星に攻撃を仕掛けてきた。次々と移民たちは銃弾に倒れていく。怒りに燃えたトッドは愛する者たちを守るため・・・」みたいなことが書いてあったが、少なくともそのような描写ではなかったと思う。
トッドが、住民に追い出されてしまった後、廃棄物の集積場で涙を流すシーンがあるのだが、それ以外のシーンは終始無表情なので、怒りとか愛情とかいう「人間らしい感情」が芽生えているようには見えなかった。
彼の育てられ方からすると、住民は単に「自分を助けてくれたから仲間」であり「その仲間を殺されたから敵」だと考えているようにしか見えなかった。
それを涙一つで表したつもりなのかも知れないが、笑うとまではいかなくても、せめて最後に少し表情を崩すというシーンがあっても良かったのかなあ、という気がする。
ただ、全体的にバトルの描写そのものには特に違和感はなかった。
しいて言えば、旧型ソルジャーと新型ソルジャーは、何も着ていなければ区別がつくのだけど、重装備をしていると、どっちがどっちなのかよくわからない。
最後の場面で、惑星に核爆弾を仕掛けようとしていたソルジャーたちの前にトッドが姿を現した時、トッドに向かって敬礼をしたので、トッドの元配下である旧型ソルジャーであることがわかるのだけど、途中はゴチャゴチャだった。
ということで、そこそこ楽しめた一方、たいしたハラハラ・ドキドキはなかったので、評価としては「C」にしておきます。
それにしても、最初から最後まで終始無表情だった主人公。
いくらそのように育てられたとは言え、あんな風になるものかね。
お前はターミネーターか!
余談だけど・・・
あらすじには次のようにも書いてあった。
「軍を率いていたチャーチ大尉(ゲイリー・ビジー)は宇宙船に逃げ込み惑星を爆破しようとする。宇宙船に生き残った移民と共に乗り込んだトッドは、チャーチ大尉を抹殺し、はるか宇宙へと旅立つのだった」
チャーチ大尉というのは、トッドを率いていた元上司であるが、彼を射殺したのは、新型ソルジャーを率いていたミーカム大佐であり、そのミーカムを抹殺したのがトッドたちだ。
事前にあらすじを見たわけではないが、鑑賞後に見てみると、かなりいいかげんなことが書いてあって、ちょっと驚いた。
ちなみに、チャーチ大尉を演じたゲイリー・ビューシイは、以前はゲイリー・ビジーと表記されていて、私もそのように覚えていたのだが、今はこっちの方が主流らしい。
でも、あらすじの方は、相変わらずビジーのままというのも何だかなあ、である。
未来社会を舞台に、感情を持つことを禁じられた戦士が人間の心を取り戻すまでの戦いを描いたSFアクション。 監督は「イベント・ホライゾン」のポール・アンダーソン。脚本は「12モンキーズ」のデイヴィッド・ウェブ・ピープルズ。製作総指揮は「メジャーリーグ3」のジェームズ・G・ロビンソン、「ベスト・キッド」シリーズのR・J・ルイス、「アベンジャーズ」のスーザン.イーキンズ。製作は「アベンジャーズ』のジェリー・ワイントローブ。共同製作は「ヴィゴ」のジェレミー・ボールト。
主演:カート・ラッセル
共演:ジェイソン・スコット・リー、ジェイソン・アイザックス、コニー・ニールセン、ショーン・パートウィー、テイラー・トーン、マーク・ブリングルソン
その他:ゲイリー・ビューシイ、ケー・ケー・ドッドス、ジェームズ・ブラック、マーク・デ・アレッサンドロ、ブラディミール・オルコフ、カーステン・ノルガード、ダフィ・ゲイヴァー、ブレンダ・ホウェール、マイケル・チキリスなど
<ストーリー>
銀河系で戦争が繰り広げられる近未来。ベテランソルジャーのトッド3465は、遺伝子操作で生まれた次世代ソルジャーとの戦いに敗北。廃棄物投棄惑星に放棄されてしまうのだが・・・
1998年の作品である。
未来社会を描いている、とは言いながら、生まれた時からソルジャーとして育てられる、という最初の設定が1996年だったので、その30~40年後の世界だから、要は現代を描いたSFということになる。
舞台は銀河系ということになっているが、なぜか戦争のシーンでは、モスクワとか具体的な地名も出ていたので、地球が主体なんだろうか。
現代の地球に、あんな兵士の育て方をしているところなどないと思うのだが、だとすると、どうしてあんな具体的な地名を出したのかよくわからない。
内容としては、「ブレードランナー」の脚本家が脚本を書いているので、それに近い描写もあるし、無表情で相手を倒すシーンは「ターミネーター」みたいだし、闇に紛れたり水の中から出てきたりして敵を攪乱する戦い方は「ランボー」のそれである。
よく言えば、それらの作品のオマージュだけど、悪く言えば独創性がほとんどない作品と言えるかも知れない。
しかも、冒頭では、カート・ラッセル演じる主人公トッドが、旧型のソルジャーとして登場し、新型のソルジャーと戦うシーンがある。
いわば身内同士の主導権争いに巻き込まれ、その結果負けて瀕死の重傷を負ってしまったトッドが、廃棄物投棄惑星に捨てられるのだけど、そこには人間がひっそりと住みついていたわけで、彼らに助けられて一緒に生活をする。
そこへ、主導権争いに勝った方のソルジャー軍団が襲ってきて、住民たちを蹂躙したことから、トッドが逆襲に出るという展開である。
ただ、あらすじには「トッドは、親子の絆・友の信頼や愛を知り、人間らしい感情が生まれてくる。そんな時、かつて自分を倒したソルジャー軍団が、訓練と称してこの平和な惑星に攻撃を仕掛けてきた。次々と移民たちは銃弾に倒れていく。怒りに燃えたトッドは愛する者たちを守るため・・・」みたいなことが書いてあったが、少なくともそのような描写ではなかったと思う。
トッドが、住民に追い出されてしまった後、廃棄物の集積場で涙を流すシーンがあるのだが、それ以外のシーンは終始無表情なので、怒りとか愛情とかいう「人間らしい感情」が芽生えているようには見えなかった。
彼の育てられ方からすると、住民は単に「自分を助けてくれたから仲間」であり「その仲間を殺されたから敵」だと考えているようにしか見えなかった。
それを涙一つで表したつもりなのかも知れないが、笑うとまではいかなくても、せめて最後に少し表情を崩すというシーンがあっても良かったのかなあ、という気がする。
ただ、全体的にバトルの描写そのものには特に違和感はなかった。
しいて言えば、旧型ソルジャーと新型ソルジャーは、何も着ていなければ区別がつくのだけど、重装備をしていると、どっちがどっちなのかよくわからない。
最後の場面で、惑星に核爆弾を仕掛けようとしていたソルジャーたちの前にトッドが姿を現した時、トッドに向かって敬礼をしたので、トッドの元配下である旧型ソルジャーであることがわかるのだけど、途中はゴチャゴチャだった。
ということで、そこそこ楽しめた一方、たいしたハラハラ・ドキドキはなかったので、評価としては「C」にしておきます。
それにしても、最初から最後まで終始無表情だった主人公。
いくらそのように育てられたとは言え、あんな風になるものかね。
お前はターミネーターか!
余談だけど・・・
あらすじには次のようにも書いてあった。
「軍を率いていたチャーチ大尉(ゲイリー・ビジー)は宇宙船に逃げ込み惑星を爆破しようとする。宇宙船に生き残った移民と共に乗り込んだトッドは、チャーチ大尉を抹殺し、はるか宇宙へと旅立つのだった」
チャーチ大尉というのは、トッドを率いていた元上司であるが、彼を射殺したのは、新型ソルジャーを率いていたミーカム大佐であり、そのミーカムを抹殺したのがトッドたちだ。
事前にあらすじを見たわけではないが、鑑賞後に見てみると、かなりいいかげんなことが書いてあって、ちょっと驚いた。
ちなみに、チャーチ大尉を演じたゲイリー・ビューシイは、以前はゲイリー・ビジーと表記されていて、私もそのように覚えていたのだが、今はこっちの方が主流らしい。
でも、あらすじの方は、相変わらずビジーのままというのも何だかなあ、である。
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