老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

     博多人形

2018-03-03 10:19:30 | 俳句


今日は雛祭り。
子供の頃を想い出した。
我が家は三人姉妹。
物心がついた時、ひな祭りのお雛様は三段飾りのお雛様で、今思えば三人姉妹の誰のものだかは知らなかった。所有者のはっきりしないお雛様であった。
多分、一番上の姉のものだったのであろう。
いそいそとお雛さまを飾る二人の姉のそばで、息をころすように見ていた私がいた。



 唯一、私のお人形はこの博多人形。
50年以上も昔の博多人形だ。
結婚をして、何度も引越しをした。
その度、大切に運んで、現在に至っている。
笛を吹いているお人形の精工な指。
それと弥勒菩薩のようなお顔。


     🎎   女房にも母にもなれず雛飾る

 男の子しかいなかった私はお雛様を買って飾る機会はなかった。


 母の味は?
芯にチーズの入ったお巻きずし。
このチーズのお寿司は今でこそ日常に食べているが、その頃、チーズを入れたお巻きずしは我が家独特ではなかっただろうか。
美味しかった。
年に数回しか食べれぬこのお巻きずしと、母の事、亡くなった長姉の事を今日は偲ぶこととする。
コメント
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