老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   庭ぬちに   🐓

2018-03-12 09:59:35 | 俳句
       

連れ合いが隣の町へ用事があった。
車に便乗をする。
車を途中で降りて、待合場所は隣町の図書館と決め、散歩をした。

町中の住宅街の、とあるごく普通の家の庭先で動くものがいる。
近寄って、フェンス越しに庭を覗くと、鶏が放し飼いにされていた。
山羊も小屋に繋がれている。

        

山羊はうさんくさそうに、私を眺めている。
鶏は十羽もいるだろうか。庭を所狭しと駆け回っている。
まあ珍しく牧歌的な風景である。
私が子供の頃は、田舎の家ではどこも鶏を飼っていたように思う。


     ☆    鶏に籠をかぶせて初嵐    櫂

師にこんな句があった。
目の粗い籠に鶏が吹き飛ばされぬように、籠の上には重石を置いていた。


     🍒    山茱萸の花影に鶏遊びをり

     🍒    待ち合わす図書館剪定してをりぬ

     🍒    初蝶のまぶしき黄色なりにけり
コメント
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