老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   最後に残ったのは 「 俳句 」

2018-03-10 11:57:41 | 俳句

     


どろどろとした政治の世界。
又 蜥蜴の尻尾切りが行われた。
そして、運の悪い部署に勤務をしたばっかりに、命まで絶ったお気の毒な官僚。

元をただせば、元気で傍若無人な昭恵さんと籠池さんから始まった問題。
安倍さんに忖度をしたばっかりに、、、、

私の最初の俳句の先生は
風生さんが、郵政事務次官の時の秘書官だったらしい。
そこが、俳句の出発点で、風生さんが主宰をする(若葉)の編集にも携わっていたと。

私が先生に就いた時は、郵政省を退官して、街の俳句愛好者たちと句会を開いていた頃。
誘われて、出席をしたのが始まりで、先生の昔話が面白く、教えていただくことは何もかも新鮮であった。

ある時、先生について、とある都市の俳句大会に出かけた。
駅に、「局長が、俳句大会があって、ここへ、おいでると聞きましたからお迎えにあがりました」と黒塗りのハイヤーが。
「お弟子さんをお送りします。そして 局へお顔を出して下さい」と云う。
荷物を渡した瞬間から、いつもの好々爺の先生でなくなった。
声も姿勢も昔の官僚の姿になっている。驚いた。
ふんぞって威張っている感じ。
私にいつも接している俳句の先生ではない。

句友から聞いた話では、郵政省を退官した時点で、参議員に出馬の話があったが、難病のお孫さんを抱えていて、費用が嵩んでいる。選挙資金が勿体ないと断ったらしい。

その先生、晩年に何回か言った。
「仕事も面白かった。しかし 最終的 に残ったのは俳句だ。葉さんよ、今は仕事と、家庭と俳句をどれも大切にな」

国会で嘘の答弁を繰り返し、安倍さんに政府に忖度をした官僚達、虚しい人等と気の毒に思いながらテレビを観ている。
汚名を世間から浴びせられ、いくら天下りをして金には困らずとも、晩年に、胸に去来するのは何だろうと想像をする。

久ぶりに湘風先生をおもいだした。
(湘風)の風は、風生先生から一文字いただいたと名前の由来を聞いたことがある。

     🍒    鳥の羽ひつかかりをり木瓜の花



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