Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

喜べぬ理由

2006-02-18 00:46:00 | インポート
コナサン、ミンバンワ!

昨2/17は中部国際空港の開港1周年、今月初めより色んな記念行事が催されていますが、昨日はメインの記念式典が行われ、大いに盛り上がった様ですね。
建設に当たっては民間主導にてコストの抑制が図られ、飛行機の着陸料を初め施設の利用負担費用も低く抑えられた事が、初年度の事業成功に繋がったと思います。
一言奉祝申すと共に、確かな安全を確保しつつ、客貨を問わず伸び続ける輸送の今後に期待したいものです。
さてそれと前後して、関西の神戸空港が新たに開港しました。我国史上初の市営空港の由ですが、こちらの方は、素直に喜ぶ訳には行かなさそうです。
同空港は、建設が決まった時点よりその意味が問われて来た側面があります。
確かに交通の便は良く、神戸中心の三宮より、新交通システムなどで所要約20分である由。兵庫県南部よりの利便は向上するでしょうがしかし、関西全体で見ますと既に伊丹市の大阪空港、そして堺市沖の関西国際空港の2個所の空港があり、果たして新たに神戸地区に新空港が本当に必要なのか、疑問符の付く所ではないでしょうか。
この様になったのは、昭和末期の所謂バブル景気の頃、「一都道府県につき一空港を整備」との中央の方針が打ち出され、不況下となってからも全く見直される事なく建設計画が続けられた為と言われています。
我々の近場では、東隣の静岡県にて、空港建設問題が表面化しています。
この様な公共事業は、他の建物や道路、ダムなどの構築物もそうですが、一度計画が始まると殆んど見直されたり修正が加えられたりする事はない様です。「走り出したら止まらない」機動性のなさと、費用対効果が顧慮されていない事を強く感じます。
結局は良く言われる「初めに建設ありき」なる言葉が色濃く現れている様な気がします。
関西国際空港は正直な所、その利用が低迷し、運営面も苦労が多い様です。
なぜあの様に、所要時間のかかる遠方に造成したのか、神戸周辺にその様な空港用地が確保できたのなら、何故中央が積極的に動いて神戸空港を国家プロジェクトに昇格させ、ここを新国際空港として整備活用しなかったのか、大いに疑問の残る所です。
国と自治体、それぞれの担当省庁の縄張り争いの側面もあるいはあるのかも知れませんが、もう少し地域の利用実態を良く把握した上での事業実施を願いたい所です。
今、我国は未曾有の財政難に直面しています。歳出の無駄は一切許されるものではないと思いますが、皆様はどうお感じでしょうか?*(飛行機)*
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする