コナサン、ミンニチワ!
今日午後より、当地名古屋は天候が怪しくなって来ています。午前中晴天なるもここへ来て雲が濃くなり、今夜は雨模様との予報が出ています。
山間の桜花を求めて遠出したのは昨日の事。それも肝心の写真では小さからぬ失敗をやらかし、余り良い気分ではありませんが・・・。
さて本題に入ります。一昨日々中、更に良い気分ではない遺憾な出来事が当地東隣静岡県下の東名高速道にて発生しました。多くの方がご存じの、同県に本拠を置く産業廃棄物取扱い業者の大型トラックが当地へ向け用務にて走行中に左側後方の車輪1輪が脱落、中央分離帯を飛び越えた揚句、対向中の岐阜県が本拠の大型貸切バスの正面に激突、運転の乗務の方が落命、複数の乗客の方が負傷する大事故を生じました。
バス運転の方は最期の力を尽くして緊急停止を敢行、自らの命と引き換えに、乗客各位の安全を守り抜いたと言う事です。遅ればせながら、本当に心より哀悼の意を表したく思います。
事故に関わった大型貨物の業者は、運行及び安全管理は各車のドライバーに一任していた由。事故車のドライバーも管理に手落ちがあった事を認め、犠牲となった乗務の方に対し、関係各位の反感を覚悟で弔問に赴いた由。運転のプロとして当然の姿勢であり、これから行われる責任追及に対しても、逃げる事なく誠意ある対応を強く願いたいものであります。
その一方で、此度の事故を全て担当ドライバー個人の責任とするのは当然無理があるでしょう。
産業界、特に運送業界は取引先のコストダウンの趨勢から来る運賃値下げの圧力と原油高から来る燃料費高騰の挟み撃ちに晒され、利益はおろか人件費の捻出にも苦しんでいるやに聞いております。
車両の安全管理の組織としてのあり方は適性だったか、ドライバーにとり過重労働を強いる様な状況に陥ってはいなかったか、などの事共を公正に検証して責任と賠償のあり方を良く考える必要があると強く思います。大型貨物の関わった主な事故は最近でも当地近辺で2件起きており、いずれも相手車のドライバーが犠牲となっています。最近の運送業界を取り巻く余裕のない状況がこうした事故の背景としてあるのは事実でしょう。
事故車の車輪は固定ボルトが全て折損、一部の部品には腐食も見られた様です。メーカーによる整備のあり方、そして車検や法定点検などのあり方も問い直されるべきでしょう。
更に事故に遭ったバス車両の外装にも死角がない訳ではないと思います。
我が両親などは「最近の大型バスは昔のに比べて窓ガラスがやたら大きい。却って危険ではないのか?」と良く申します。正にその通りであり、窓部分の巨大化に伴って屋根周りが弱くなり、結果乗客を巻き込んだ人身事故に繋がっている側面があると私は見ています。一時は窓部分を小さくする動きがあった様であり、眺望優先の構造が少しは問い直されて良いとも言えるのではないでしょうか。
「大型と言えど所詮は自動車であり、安全面は不確かである」との意識をもう良い加減に乗客の側も持つべきではないかと思います。その対応として、各席に標準で備わるシート・ベルトを自家用車同様必ず着けるとか、窓ガラスの破損などが避けられない時は顔を伏せて対応するなどの姿勢が、乗る我々にも求められる所だと思います。*(車)*