Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

相撲の「女人禁制」~周知は十分だったか?

2018-04-14 12:52:52 | スポーツ

所謂「森友・加計問題」や 自衛隊日報の不適当な扱いなどで、国会が騒然としているのは広く知られるが、相撲界も形こそ違え 蜂の巣をつついた様な騒ぎになっている様だ。以前からの伝統なるも、ここへ来て大きく取り上げられる「女人禁制」の問題だ。

きっかけは、先日生じた 関西地区の地方巡業にて、土俵挨拶に立った自治体首長が急病に見舞われて倒れ、救護の為 複数の女性が土俵に上がった事の適切か否かを巡っての議論だった。又、今春からだと思うが、巡業土俵に女児が上がる事も取りやめられたという。拙者は、この「女人禁制」なる相撲の伝統を基本は尊重するも、その保持のあり方については 一抹の疑問を抱かざるを得ないので、少し雑感を披露しておきたい。

前述の、自治体首長の 土俵上にての急病、正体は「くも膜下出血」。放置すれば、命に関わる重大事態だった。咄嗟に救命処置をすべく、土俵上に赴いた女性複数の方々を、誰も非難はできまいて。後付けの様に「女性の方は土俵を降りる様に」とのアナウンスは、事後であってもそれは必要だったろうが、そうであれば、もっと不測の事態を想定して、直ぐ対応できる様 男性係員複数を 事前に配置して万全を期すのが、相撲協会巡業部のなすべき務めではなかったのか。それを疎かにしておいて、あの緊急時に「土俵は女人禁制では?」とか疑念を言ってみた所で「アホか!?」などと揶揄されるのがオチだろう。

貴乃花親方の動向などを拝見して思った事だが、相撲協会は よくよくこうした事共への危機感と配慮が欠けている・・と改めて思う。春日野現巡業部長が、これまで女児がしばしば土俵に上がっていた事実を正確に把握していたのか?そこから伝統的流れに戻すには、いかに周到な広報と説明で、国民的周知を広めるべきかとの事共に、丁寧に取り組んで来なかったのではないか?と思わざるを得ない所が多くあるのだ。

拙者は「相撲の女人禁制」を、時代に合わないから見直せ・・などと安直に申しているのではない。我国の象徴 皇統の、男系中心の事共もそうだが、何百年・・或いはそれ以上続いてきた伝統は、そう簡単に動かしてはならないのは当然だ。しかしながら、国内外の時代は 常に動いており、相撲愛好者多数や、国技としての国民市民レベルの理解を深める為には、時代の変化に見合った説明や、周知努力を疎かにしてはならないのも事実ではないのか。

昨年来の暴力事案複数からも分かる様に、大相撲の品性と信頼は、大きく傷ついている。春日野現巡業執行部の「伝統尊重」の方向性は分かるが、それを通したくば、国民市民視点に立った、現代的で平易な説明と周知の為の努力を、もっと行って頂きたい。冒頭の事共に関しての、池坊評議会議長のご見解も、いかにも一貫性に欠ける、言ってしまえば「チャランポラン」な言動に過ぎなかった所が付き纏う。むしろ、最近の TV番組での「女性差別ではなく、区別である」旨の、元関取 大至さんによるご説明の方が、遥かによく理解できた。これは、相撲協会執行部が、説明や周知の為の日本語を磨いていないからでは?との想いを抱かざるを得なくなってしまうではないか。

「相撲は神技である」との、貴乃花親方見解は間違いではないと心得る。それ故の「女人禁制」は、言葉を尽くせば理解されるはず・・と拙者は思う。前述の事で問題にされたのは「女人禁制」そのものよりは、むしろ その事を現代サイドで理解できる様にする、言葉の用い方が圧倒的に不足していた事だと思われる。相撲協会は、本気で伝統保持をすべきとするなら、そうした説明や周知に、もっと心血を注ぐべきではないのか。

今回画像は、かなり以前に、福島県下で遭遇した蒸機の格闘家「デゴイチ」こと D51型機が出発準備に臨む所。広く知られる様に、今は 行く先々で親衛隊に囲まれる事が多い様。昨年、西日本で同僚が現役返り咲きを果たしたのは、喜ばしい事です。P.S ある知人のサイトに、かねて問題の インター・ネット詐欺についての事例紹介記事有。以下にリンク致します。お互い、注意を新たにすべき事案と心得ます。 http://tanweb.net/2017/12/22/17417/

コメント (4)
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