今日は立冬。暦上は冬に突入だ。今冬は、南半球の所謂「ラニーニャ現象」と呼ばれる気象変動の影響で厳冬が予想されるとか。と同時に 大いに懸念されるのが、年初来続く 中国大陸由来の新型コロナ・ウィルス肺炎と季節性インフルエンザのダブル流行リスクだろう。
気温低下に伴い 部屋の換気が不十分になりがちなのと、冬場は手荒れなどの症状を持つ各位も多いので、前述感染症対策上不可欠な 手洗いも不徹底になりがちな事が懸念材料と言われる。実は拙者も 冬場の手荒れには以前から悩まされている口だが、ここは改めて手洗いを初めとする対策の徹底をと 改めて己に言い聞かせている所。
海外では、やはり先日来の米合衆国大統領選の行方が最大の関心事だろう。全米各州で優勢が伝えられる J・バイデン前副大統領が当選に王手をかけたとも言われるが、D・トランプ現大統領も僅差で競っており、最終結果はまだ予断を許さない状況の模様。特に、数千万票超の郵送投票の扱いを巡って両候補が鋭く対立している様で、決着には後暫くの日時を要するだろうが、欧米メインの自由主義圏の政治空白は決して好ましくないのも事実。
開票作業が長引けば 米合衆国の対外影響力プレゼンスは確実に低下し、冷戦状態にある中露両国の思うツボになってしまいかねないからだ。特に前者は、先日の全国人民代表大会にて 新海警法草案を公表。海上警備を主務とする海警局の権限を強化。外国船舶が中国大陸の領海(これには当然、同国が一方的に領有主張する海域が含まれる事は十分考えられる)や排他的経済水域 EEZ域内などで、同国が違法と見做した活動をし、海警局の停船命令などに従わない場合は武器使用を認める内容とされる。これをそのまま沖縄・尖閣海域に当てはめると、本来は我国領海の同海域にて出漁の我国船舶が対象となる恐れがあるとされる。
この件につき 加藤官房長官より「強い関心を持って注視していく」表明があった由だが、それと所謂「遺憾砲、抗議砲」だけでは到底不十分だろう。西隣の台湾は、中国大陸のこの決定に 緊急事態レベルの態勢で対峙する意向である事を聞いた。である以上 我国としても台湾並みには憲法などの制約から難しいにしても、より尖閣地域と海域の実効支配を強める為 政府関係者の(交代制を含む)常駐とか、海上保安庁と海上自衛隊のより強い連携のあり方などを 直ちに真摯に検討すべきではないのか。中国大陸の脅威度合は、日台いずれもそう大きくは変わる事のない深甚なものと心得る者だが。
ここからが本題の様で恐縮だが、今日 11/7、昨夏の国際芸術祭関連展示に絡む不適切な対応から、かねて大村愛知県知事の解職請求リコール運動を進めてきた高須克弥・高須クリニック院長が今後の運動断念の表明をされた由。ご健康面が優れない事が主な理由とされ、まずはこの表明を尊重したく思う。どうかくれぐれもお大事に願いたい。
その上で、リコール発動に必要な 当地愛知県全体で必要な 86万筆超には及ばなかったも、43万 5000余筆超の署名が集まった事の意味は大きいと拙者は思う。規定上署名活動を続けられる県内自治体が後 5市町あった様だが、かねて闘病中でもあった高須院長のご健康面が危惧されるのと、前述感染症の流行が長引き 集会などの県民への周知が十分できなかった事が響いた形だ。
大村県知事のリコールには届かなかったも、必要数の半分とはいえ この署名の声は大きいと思う。一部の左傾メディアなどは 10万筆にも届かない模様などとデマ同様の誤情報を垂れ流した社局もあった様だが、この 43万余筆の持つ意味は大きいだろう。今度はこの声を、是非次回知事選挙に向けての力として活かして頂きたいと心得る者だ。拙者はこのリコール運動が始められた時、成立は難しくも是非支持したいとの姿勢だった。それは今も決して間違いではないと信じる。
大村県知事リコール運動を終えるとの、高須院長の表明は それは尊重し受け入れるべきだが、同時に次回愛知県知事選に当たり 是非とも確固とした判断材料として活かして参るのが、我々愛知県民の使命と心得る。ここまでのリコール運動のあり様を正しく理解できておれば、次の選挙で大村県知事を追い落とす事にも 或いは道が開けて来よう。残念な結果は事実だが、心がけ次第では その事実を次へのステップに活かす事も可能であると信じる。今回のリコール署名は「目標に届かずも 大きく重い声だ」とするのが至当と考える者だ。又 これは前述の対外問題にあっても、声を上げる事の大切さを思い知らされた出来事だ。
今回画像は、熱田神宮傍らの名古屋鉄道・名古屋本線を中部国際空港方面へと向かう、同社特急列車の様子を。画像の 1700系と呼ばれる車両は、引退した名車「パノラマカー」の後継として登場も、その形態が名古屋鉄道線の運行実態と合わず、又 走行系などの信頼性不足も祟り、残念ながら今年中に早めの退役となりそうです。