Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

福島原発処理水問題、中・韓も国連人権理事会も「ダブスタ」だ

2021-04-16 22:43:29 | 国際・政治

変異型の台頭が著しいとされる、中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍は 特に阪神地区での広がりが深甚で、今日の新規感染は大阪府にて 1200人超、兵庫県でも 600人に迫るレベルとなった。当地愛知県も連日 200人超の日計となり、遂に来週より阪神地区や東京都などに続き 蔓延防止等重点措置の対象入りする事となりそうだ。

主な原因は、やはり先月の異常な温暖だろう。それがただでさえ人の移動が多くなる年度末と重なり、人出の増加を招いた。加えて現代人の忍耐力の弱さが感染症への警戒感を途切れさせ、それらが積み重なる形で「もう第四波」といわれる又の流行に繋がったのだろう。既に大阪府の医療危機は明白とされ、ただでさえ遅れ気味の予防ワクチン接種の動向も心配な所だが、とに角これまで指摘されてきた 外出後毎の手洗いや消毒の励行や、大勢が集まり易く 換気も不十分な所への出入りを避けるなど、基本対策をより深化させ 徹底する事が現状では最善なのだろう。

本題です。前回も触れた 東日本大震災に伴う東電・福島原発の事故処理水の再処分につき、世界保健機関 WHOの基準に則った再処理の上で海洋放出の方針が決まった事について中・韓両国などが反発している状況だが、どうもこれが二重基準ダブスタである疑いが強まっている所。昨秋発出の 大韓民国政府部会報告書が「概ね問題なし」との表明をしていたというのだ。以下 昨日の時事通信ネット記事を引用して、みて参りたい。

「韓国、昨年報告書で『影響ない』=海洋放出めぐり政府部会」

韓国政府が、日本政府の原発処理水の海洋放出方針と関連して 昨年 10月に対内向けに作成した報告書で「(放射性物質トリチウムが)海洋放出され、数年後に(韓国)国内海域に到達しても、移動中に拡散、希釈され 有意味な影響はないと予想される」と指摘されていたことが 4/15、分かった。(韓国)野党「国民の力」の安 炳吉議員側が入手した資料で明らかになった。

同国政府は関係部署による合同部会を構成し、専門家らを交え対応を検討した。昨年 10月に作成された報告書は専門家の意見として、放射性物質を除去する日本の設備について性能に問題はないと指摘し、除去できないトリチウムに関しても「水産物接種などによる有意味な被ばくの可能性は極めて低い」と報告。日本の近隣地域の放射線影響評価に対しても「妥当だ」との見方を示した。

首相傘下の国務調整室は報告書について「専門家の意見は政府の立場とは異なる」と弁明。海洋放出決定に反対の立場を改めて強調し「国際海洋裁判所への提訴など 多様な対応措置を検討している」と重ねて訴えた。(引用ここまで)

一方で前述の様な政府見解を表しながら、今年に入り 一転して我国原発処理水の海洋放出反対に転じた大韓民国の出方は、素人が見ても「二重基準ダブスタ」の印象を免れ得ない。「ゴール・ポストを自国に有利な様 動かす」と再三指摘され、揶揄されるのも頷ける気がする。

勿論この「明らかな変節」は、隣の大国・中国大陸の出方に影響された所もあるだろう。我国の原発処理水海洋放出方針の決定には 国連人権理事会も懸念を表した由だが、中国大陸が我国駐日大使を呼んで抗議したのは、国連人権理のこの動きと前後している。これが国際社会へ向け訴えるに有利とみて、中国大陸は動いたのではないか。

しかしながら、国連人権理事会の動きもおかしなものがあると感じるのは 拙者だけではなかろう。事故当該とはいえ、原発処理水の一定条件をクリアした上での海洋放出は 中・韓両国を含む多くの主要国が行っているものであり「我国だけが不可」とする決めつけ自体が異常なのである。「事故原発だから」或いは「世界唯一の被爆国の原発だから」などともっともらしい難癖をつけ非難してくるのは中・韓両国と国連人権関連部会の常套手段と申して良いのではないか。我国福島原発処理水の海洋放出が人権上問題なら、中国大陸の少数民族弾圧の方が 余程深甚ではないか。

前回も申したが、福島原発の処理水海上放出は 基本は国際原子力機関 IAEAの監修に則って、世界保健機関 WHOの定める基準レベル以上の厳しい再処理を実施の上で行わなければならないという事だ。前述両機関の認知が行われれば、中国大陸・中共政府も海洋放出に反対しない可能性も匂わせてはいる様だ。勿論 大韓民国以上にゴール・ポストを動かしがちな中共政府の言なので、過信は禁物だろうが。

とに角 ここまで見てきても、中・韓の原発処理水海洋放出への反対姿勢は説得力に大きく欠けるものである事が分かる。国連人権理事会の「お門違いの」懸念も似た様なレベルだろう。我国政府と関係各位は、こうした言いがかりレベルの難詰に怯む事なく 当初の方針を堅持しつつ処理を完遂して頂きたい。その事が、むしろ福島県浜通りの「真の復興に」資する事となるだろう。今回画像も先年ので恐縮。前回画像からも遠くない、新潟・山形県境に近い 日本海沿いの農村風景を。通る線路も JR羽越線。

 

コメント (4)
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