ドラマ脚本の大御所、橋田壽賀子(はしだ・すがこ)さんが逝去された。詳細は割愛致したいが、家庭・家族が舞台の TVドラマ脚本を数多く手がけられたのは広く知られる所だろう。先日の俳優・田中邦衛さんに続き TV文化の実力者が相次いで失われた事に、改めての弔意を申したい。その上で、戦後長くの歴史を重ねるに至った TV文化も 一つの節目を迎えた所もあるのではとの想いもある所。
本題です。昨年来の流行続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症向けや我国領土を直に脅かす、これも中国大陸による 無理筋の海洋政策向けの対応など 内外の諸問題への対応の大変さは分かる。その上で やはり国民固有の権利たる基本的人権の要請に応えるべく、現憲法改正への道づくりともいえる 国民投票法整備の為の動きがようやく見えてきた様だ。これは昨年暮れ、与党・自由民主党と第一野党・立憲民主党の間で交わされた 国民向けの約束でもあろう。以下 先日の時事ドットコム・ネット記事を引用して、少しみて参りたい。
「国民投票法 自民、立憲の駆け引き始まる。今国会『結論』合意踏まえ」
憲法改正論議の前提となる 国民投票法改正案の採決を巡り、与野党の駆け引きが始まった。自民、立憲民主両党は昨年 12月、(今)通常国会で「何らかの結論を得る」ことで合意。しかし、立憲は自民の再三に亘る衆院憲法審査会の開催要求に応じていない。秋までの衆院選も視野に 6/16の会期末に向けて攻防が激化しそうだ。
与党と日本維新の会、国民民主党は 4/2、今国会初の衆院憲法審懇談会で 4/8に審査会を開いて改正案の質疑と自由討議を行う方針で一致した。立憲、共産両党は欠席。与党筆頭幹事の新藤義孝氏(自民)は記者団に、立憲などに審査会出席を促す考えを示し「一刻も早い採決を求めたい」と強調した。
自民党関係者によると 2月初めに審査会実施を打診したが、立憲側は「2021=令和 3年度予算案に関する衆院予算委の基本的質疑が終わったら」と回答。その後も「参院で予算委を審議中」などと拒んだという。
改正案は憲法改正国民投票の利便性を高める内容で、2018=平成 30年 6月に与党と維新などが提出。立憲などは「安倍改憲に反対」と主張し、菅(すが)政権発足後の昨年 11月にようやく実質審議入りした。だが、採決に至らず 8国会に亘り継続審議中だ。
自民党は衆院選のアピール材料にする思惑もあり「結論を得る」との合意を踏まえ今国会で成立させたい意向。佐藤 勉・総務会長は 4/2の記者会見で「野党がなぜ出てこないのか理解できない」と批判。公明党の北側一雄・副代表も会見で「速やかに審議、採決させて頂きたい」と訴えた。
立憲は 4/2の幹事懇を受けて態度を一段と硬化させた。幹事の一人である奥野総一郎氏は記者団に、従来要求している CM規制の議論に触れ「与党側から並行審議など何の提案もない中で 一方的に進めるのは断じて許せない」と反発。4/8の出席は「難しい」と語っており、開催は微妙だ。
衆院選で立憲は共産、国民両党との共闘を図る。ただ、改正案に共産は反対、国民は賛成の立場で、足並みは既に乱れている。立憲自身は賛否を明確に決めていない段階だが、支持層には反対論が根強い。関係者は 最終的に安住 淳・国対委員長らの判断だとした上で「選挙前の成立は避けたい。『結論』には廃案も含まれる」と指摘した。(引用ここまで)
立憲民主党に問う。という事は、昨年暮れの「今国会で国民投票法案につき、何らかの結論を出す」との合意は 国民向けの約束ではなく、屁の様な「ただの生返事」だったのか?今年度予算案審議の頃から、初めは衆院予算委の審議後と返しておきながら、いざその時になると今度は「参院予算審議が途上」などと理由をつけ、審議に応じなかったとの話。これなんざは「不良な隣国」大韓民国の常套手段「ゴール・ポストの直前移動」そのものではないか。
加えて 安住国対委員長の反応も不興を覚える。「衆院選前の成立は避けたい。『結論』には廃案も含まれる」では、初めから国民投票法案論議との真摯な向き合いなどなかったと決めつけられても仕方あるまい。何かと理由をつけて審議に応じてこなかった裏には、元々同法案成立に協力意思のない 枝野党代表や辻元同副代表らの「事実上の妨害圧力」もあった事だろう。
振り返りになるかもだが、憲法改正向けの国民投票法整備は、国民による憲法の現状に対する意思表示に道を開く、基本的人権行使への「当然の忠義」だ。これまで、国民投票の為の法制が整っていなかった事の方が異常なのである。立憲民主党は、その事に抗う事が 返って国民市民への忠義に逆らうという事に、そろそろ気がついてはどうなのか。そうでなければ、国民市民の側に立つ勢力ではなく、一部の過激活動家の利害に服する特定勢力と理解される事になるが それで良いのか。同党と日共の姿勢に距離を置く 国民民主党を共闘に引き込めるかも疑わしい所だ。
対する与党側、そして国民投票法案を是とする野党側も 気を抜かずに向き合い続けて頂きたいものだ。再三の批判にも関わらず 審議の引き延ばしを図る立憲民主党に、最早国民投票法案審議に対し 正面から向き合う意思などないとみても良いのではないか。既に 8国会に亘る継続審議の扱いは、誰がどう見てもおかしなものだ。かと言って、安易に選挙ネタにするのも賢明ではないが。とまれ「今国会で、何らかの結論を」に合意した以上、それを言質として上手く活かし 審議と採決へ向け万策を打ち出して頂きたい。それこそが、国民の基本的人権の要請への健全な回答となるのだ。今回画像も先年ので恐縮。新潟・福島両県境付近、西会津町内の桜花の様子を。通る線路は JR磐越西線。冬季以外の土休日は、ご覧の様に 蒸機の列車が現れる事も。