Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

どんな科目であれ、教科書づくりには信念が必要だ

2021-04-29 15:14:16 | 国際・政治

今日 4/29は「昭和の日」。「昭和節」と呼ぶ向きもおありの様だ。20世紀の過半を占めるこの時代、戦前から近年にかけ 相当な見解の相違もあろうが、立場の差を超え 昭和史の謙虚な振り返りはいつの日も必要だと強く思う。平成・・そして令和と時代の移り変わりに少しでも適切に向き合う為にも、必要な反省や総括を全否定する意思はないが それはあくまで我国の独立と尊厳の健全な護持と、国民の命と暮らしを守り続ける為のものであるべきだろう。

もう一つ、僭越ながら拙者の誕生日にも当たる。最早野郎の後半生につき、感慨の様なものは皆無に等しいが「そうは言っても節目は節目」も事実。昭和史と同様に これまでの自分史を少しでも謙虚に振り返り、続く明日へと繋いで参れれば幸甚であります。

本題に入ります。冒頭に述べた 我国の独立・尊厳護持と国民市民の将来にも関わる教育の事共につき、一つの方針が固まった様だ。以下 一昨日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「『従軍慰安婦』より『慰安婦』が適切・・閣議決定。今後の教科書検定に反映」

「慰安婦」の表現を巡り、政府は 4/27「『従軍慰安婦』という用語を用いることは誤解を招く恐れがある」とする答弁書を閣議決定した。日本維新の会・馬場伸之参議の質問主意書に答えた。

文部科学省の教科書検定では「従軍慰安婦」という表現を使ったものが合格しており、同省は「今回の閣議決定は 今後の検定に反映される」との考えを示した。

教科書検定では 1993=平成 5年の河野洋平官房長官談話(=河野談話)などを踏まえ「いわゆる従軍慰安婦」という表現を使った教科書も合格している。4月から使い始めた中学校・社会(歴史)で 1社、来年春から使用される高校の歴史総合で 2社がそうした表現を使っている。

答弁書では 河野談話は尊重しつつ、朝日新聞が 2014=平成 26年、慰安婦を強制連行したとする証言を虚偽と判断し、事実関係の誤りを認めた経緯を踏まえ、従軍慰安婦という表現を「誤解を招く恐れがある」と指摘。「単に『慰安婦』ていう用語を用いることが適切だ」とした。

教科書検定では 閣議決定など政府の統一的な見解がある場合、それに基づいた記述をするという基準がある。文科省教科書課は「検定済みの教科書について 教科書会社が訂正申請してくる事が考えられる」とした。(引用ここまで)

「慰安婦」表現についての閣議決定は、同時に「強制連行」なる言葉に関しても 近い決定がされた様だ。まずはこの決定と、冷静に向き合いたい。又「遅きに失した」印象を抱かれる所もそれはあろうが、何もしないよりはマシであろう。維新の会・馬場衆議の質問詳細については、関連記事「私的憂国の書様」に譲りたい。

一国の今後にも関わる 教科書づくりには全体のバランスや事実に基づいた記述もそれは大事だろうが、もう一つ必要なのが「国としての信念」ではないのか。前世紀末の平成初期に出された「村山談話」も疑問の余地があるとされるも、曲がりなりにも閣議決定を経ているそうだ。河野談話は 村山談話の様な閣議決定すら経ておらず、しかも当時の宮澤内閣総辞職直前の「ドサクサ紛れ」に発出された経緯があると聞く。特にアジア外交に弱腰とされた、宮澤内閣の残滓ともいえる 河野談話に教科書の内容が左右されるのは問題だろう。

正当性に欠けるともいえる河野談話は 安倍前総理が見直しを試みたのはよく知られる所だろうが、それ以外の歴代内閣は「中途半端に」同談話を認知し継承してきた。その事が 朝日新聞一味による虚報の反省を十分にさせず、又 大韓民国を初めとする特亜圏に対し、間違った発信をしてきたのではなかったか。慰安婦問題は戦後長らく 昭和の終わりまで特段の問題視をされる事はなかった。問題の起こりはやはり、朝日新聞一味の「悪意」さえ感じる虚報だったろう。

とまれ、菅(すが)現政権は この問題についても勇気を問われていると思う。河野談話の継承は、やはり好ましくないのだ。ここは安倍前総理がトライされた 見直し姿勢を倣うべきだろう。そしてその事を、社会・歴史の教科書に史実として反映させる事だろう。周辺諸国へも、次世代へも「間違った発信をしてはいけない」所は共通している。望み薄かもだが、菅現政権の勇気を待つ事としたい。その実行が、或いは傾いているとされる国民的支持の回復へと繋がるかも知れないから。今回画像は少し前、当地西郊の近畿日本鉄道・八田(はった)駅付近を行く名阪新特急列車「ひのとり」の様子を。今月の拙記事は以上。以下に、関連記事を二件リンク致します。(私的憂国の書様) 歴史の転換点となり得る閣議決定 ~ 政府「従軍慰安婦」「強制連行」表現は不適当 | 私的憂国の書 (fc2.com) (産経新聞 4/28付) 「従軍慰安婦」不適切の政府見解 教科書検定に反映へ(産経新聞) - goo ニュース

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