Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

香港紙「リンゴ日報」発行停止に思う事

2021-06-25 22:13:44 | 国際・政治

我国の対台湾向け (中国大陸他由来の) 新型コロナ・ウィルス感染症ワクチンの追加供与の方針が表された様だ。同時に東南ア 4カ国、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイの各国への供与も実現の運びとされる。

我国内では流通の問題もあって 予防ワクチンの対地方供給が不安視される所もある様だが、そうでなければ所謂ワクチン外交も 現憲法の掲げる「平和外交」の範疇だろう。できる限り円滑な融通が進められる事を望みたい。更に今夏以降、国際的ワクチン供与の枠組み「コバックス (covax) 」経由の供与も考えられている様だが、その前に先方から供与願いがあったとされる スリランカ国への手配も早めに実施願いたいものだ。

台湾を初め アジア各国への我国発ワクチン供与は、中国大陸・中共政府からの「嫌がらせ的」牽制の標的にもなっている様だ。曰く「使用期限近くのワクチンを送っている」とか「台湾にて、日本発ワクチンが原因で複数の犠牲が出ている」などなど。我国内でも根拠のない 所謂デマと呼ばれる誤情報や偽情報の流布は問題視されるが、中国大陸は中共政府主導でこれを行っているという事か。事実なら、我国政府与党は根拠を明らかにした上で強い反論の挙に出るべきだ。中国大陸に、間違った信号を送ってはいけない。

続く本題も、それと関連する所はあろう。本来は 自由主義や資本主義の長所を尊ぶはずの「一国二制度」下にあるはずの対香港政策が、この所とみに強硬化している様に思えてならないのである。今月も、長らく中共政府に批判的論調だった一香港有力紙が中共政府の締め付けに遭ったとしか思えない理由で、発行停止➡事実上の廃刊に追い込まれた様だ。以下 昨日の時事通信ネット記事を引用して、みて参りたい。

「リンゴ日報、最後の朝刊= 1面に市民の事、当局批判もー『永遠に香港を愛する』」

中国共産党政権への批判的姿勢で知られる香港紙、蘋果 (リンゴ) 日報は 6/24、同日付の朝刊を最後に発行を停止した。1面トップには、同紙を支え続けた香港市民から届いた「リンゴを支持する」との言葉を大きく掲載した。幹部逮捕や資産凍結といった当局の度重なる圧力を受け、同紙は (事実上)廃刊に追い込まれた。

蘋果日報は 1995 (=平成 7)年創刊。香港主要紙の中では唯一、明確に民主主義支持を掲げ、習 近平政権との対決姿勢を鮮明にしてきた。同紙の廃刊で、香港の言論の自由は大きく後退する。

6/24付 1面には 6/23夜、雨の中を同紙オフィスビル前に集まり、最後の編集作業を応援する香港市民の写真を載せた。最後となる朝刊は 通常の 10倍以上の約 100万部を発行した。

また 6/23に同紙主筆が国家安全保安法 (国安法) 違反容疑で逮捕された事件を大きく報じたほか「香港人への告別」と題した社説を掲載。「報道の自由は 暴政の犠牲となる」と無念さをにじませると共に、読者への感謝の念を表した。土に埋められたリンゴの種が芽を吹き、より一層大きく美しい果実を実らせる例えを挙げ「永遠に皆さんを、香港を愛します」と結んだ。(引用ここまで)

中国大陸が、自国内報道メディアに対し 如何な規制を行おうと、基本は内政問題かも知れない。しかしながら、社局幹部複数の逮捕や関連企業を含めての資産凍結などを伴う 国際的視点からは「明らかに行き過ぎた」メディア規制のあり方は、我々日本人も決して与しない 強い姿勢で対峙すべきではないか。一度は先の国会に上程されかけた所謂「対中非難決議」が、与党媚中派のせいで頓挫させられる様ではいけないという事だ。

他の諸国メディア複数も指摘している事だが、中共政府はその意に染まぬ言論勢力は、弾圧的施策を以て葬り去ろうとする志向が これではっきりしたと拙者などは思う。首都北京からは遠方に位置する少数民族、チベット、ウィグルの各位に対する人権抑圧志向が 遂に香港へも向けられ始めたという事だろう。

「今日の香港、明日の台湾、明後日の日本」なる言葉を 度々聞く。強権的な香港統治に道を開いた中国大陸は、いずれ同じ方法で台湾への攻勢を始めるだろう。もしそうなれば「台湾有事は日本有事」で、我国内外問わず 強権化した中国大陸の脅威に晒される事になるとの警告の意が込められている様だ。

香港で進んでいる強権的事象は、決して「対岸の火事」とは思わない方が良い様だ。次の標的とされる台湾の安保情勢が緊迫化した場合を、我々日本及び日本人も日頃から考えておくべきという事だろう。少しでも具体的に、もしもその様な「望まない」事態に見舞われた場合、海保は何ができるか、海自を初め自衛隊は何ができるか、そして進駐の米軍とどう連携して対処して行くか・・といった所まで、我々日本人は関心を払って参る必要があるのだろう。

言論・報道メディアに対する政治行政による圧迫の可能性は、勿論我国でも皆無とは言えまい。自公現連立政権も可能性なしとはしない一方、現野党側も 仮に政権を担うとなればゼロリスクとは参らないだろう。ただ いずれにしても中国大陸・中共政府が行った様な強権策は考え難い。少なくとも表向きはそうした事をさせないのが 国民世論の力であり、現憲法の長所でもあるだろう。中共政府が香港に対して行った施策は「大いなる不良見本」として記憶されるべき。同時に そんな国に媚びる官民の「媚中勢力」が我国内に相当数あるのも事実であり、そうした実態とも強く対峙して参るべきだと拙者は思う。

今回画像は 少し前に捉えた JR名古屋駅構内の、近い将来伸びてくる「リニア中央新幹線」受け入れ準備工事の一部分を。通る列車は、大幅遅れの為日中の上京となった 東京対西日本・四国夜行特急「サンライズ」の編成。以下に、関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) 対中非難決議ひとつまとめられない与党のリンゴ日報休刊への懸念は「説得力ゼロ」だ | 私的憂国の書 (fc2.com)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする