Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

台湾向け新型感染症ワクチンの速やかな提供を叶えた政治主導を称え、そして・・

2021-06-05 12:50:13 | 国際・政治

昨日行われた 新型コロナ・ウィルス感染症禍に再び見舞われた台湾向けに、我国よりの予防ワクチン 120万回超分が無事届けられた事を まずは称えたい。これまで徹底した水際対策が奏功し、域内の流行封じ込め続け得た台湾防疫も 万全とは参らなかった様で、隙を突かれた形の再感染流行の経緯は、我国の対策を進める上からも学んで検証する必要があろう。

その上で、我国内の予防接種事情も勘案しながらのワクチン提供は適切だったと心得る。聞く所では、台湾とのパイプを持つ安倍前総理のご尽力も相当にあったとか。中国大陸が 予定調和の対日台非難声明を発したが、せいぜい聞き流せば良かろう。菅現政権の政治主導が良い形で結果に繋がったという事だろう。次は今月中を目途に 同様に再感染流行の問題に直面するヴェトナムへの提供が調整される様だが、台湾同様の緊急措置として進めて頂きたい。

さて、対台湾新型感染症ワクチン提供の迅速な実現に道を拓いた政治主導だが、もう一つその実行力を願いたい大事があるのはご存知だろう。申すまでもない 東京五輪及び障碍五輪である。この所は医学的見地から 開催ハードルの高さを指摘したとされる新型感染症対策分科会との見解の対立が報じられる様だが、専門家各位に自由に意見を賜った上で それらを上手く利用する政治の強さも求められているのではないか。以下 時事通信ネット記事を引用して、みて参りたい。

「尾身氏への不満強める=政府・自民ー五輪発言、逆風懸念」

政府・自民党が東京五輪・障碍五輪開催を巡り、政府の新型コロナ・ウィルス感染症対策分科会の尾身 茂会長に対する不満を強めている。開催に伴う感染リスクを訴える発言を繰り返していることへの苛立ちからだ。開幕まで 2カ月を切る中、中止・再延期論が一段と高まりかねないと懸念を深めている。

尾身氏は 6/3の参院厚生労働委員会で、五輪開催に関し「(今の状況で行うのは)普通ではない」と明言。6/4の衆院厚労委でも「人流が増える。やるのであれば 覚悟を持って様々な感染対策をすることが求められる」などと訴えた。

こうした発言について、政府高官は「尾身氏は五輪開催を判断する立場にはない」と不快感を隠さない。別の政府関係者は「五輪で医療が逼迫したときに『警鐘を鳴らした』としておきたいのではないか」と皮肉った。

自民党幹部も同様に「当初 自分は部外者と言っていたのに 言っていることが変わってきている」と語気を強める。世耕弘成・衆院幹事長は 6/4の記者会見で「言っていることは 極めて専門家として当然のことだ」と評価したが、今の所政府・自民党内では少数派。理解を示す声は余り聞こえて来ない。

もっとも、尾身氏を分科会々長に起用したのは他でもない政府。(新型)コロナ(感染症)禍対策を巡る重要局面で助言を受けるなど重要してきた。それだけに今になって 発言の自重を促すわけにもいかない様だ。首相官邸幹部は「尾身氏をグリップできない」と頭を抱える。

尾身氏は コロナ禍対策の専門家の観点から五輪開催のあり方について言及しており、尾身氏への不満が強まれば むしろそれが政府・自民党への批判となって跳ね返る可能性もある。(引用ここまで)

以上の他、他情報によると 尾身分科会々長は 五輪大会組織委他が観客の取り扱いを決める 6/20以前までに、開催に対する専門家の考え方を示す旨を表された由。ここからは拙邪推も入る事をお許し願いたいが、前出の世耕幹事長も触れられた様に 尾身会長は東京五輪及び障碍五輪の開催を全否定されている訳ではなく、ここまでの発言内容にしても「極めて専門家として当然のこと」の範囲に留まるものと理解する者だ。

やはりそうした専門家の見方や意見を上手く適切に利用する事なく、不満や揶揄などが先行するというのは 政権運営上どうなのかと思わざるを得なくなる。復習になるが、拙者は 尾身会長の見方や発言自体を不良とか不適切とか申しているのではない。「専門家としての当然の見解」を決して上手く活かそうと努めているとはいえない 政府与党の側に問題があるのではと感じる者だ。

こうした政府与党と専門家側の見解の相違や齟齬(そご)を、特定野党や左傾メディアは 東京五輪及び障碍五輪全中止に向けての言質取りの為に何とか利用しようとしているといわれる。昨日の 対台湾新型感染症ワクチン提供実現にみられる様に、菅現政権の実行力、政治主導能力は「本当はある」とみる者だ。そうである以上、分野こそ違え 間近に見えてきた東京五輪及び障碍五輪にしても「ここまで来たら 安全に開催する」強い意思が本当にあれば、新型感染症対策分科会との見解相違が一定あっても、相互の叡智と歩み寄る気持ちを以てクリアできるのではないか。又、それができてこその政治主導力でもあると心得る。菅現総理に、非常ブレーキとしての対国際五輪委 IOC向け「中止要請」カードを手にして頂きたい想いもありはするが。

今まで黙ってきたのも事実だが、分科会指摘の大きなリスクが伴うとしても 東京五輪及び障害五輪開催の可能性はゼロではあるまいて。「コロナ禍に打ち勝っての復興五輪」とは参らないかもだが、別の意義を見出しての開催には道があろう。

一番してはならないのは、続く来年初の中国大陸・北京五輪及び障碍五輪大会を易々と「復興五輪」にする事だとの声も広くある。抜け目のない同国は、必ずその様な自国有利な政治情宣プロパガンダに利用するだろう事が今から分かっているからである。決して感染が収まってはいない危険は理解するが、それとも向き合いながらの 開催の道はまだ開けていると思う。今回画像は 今春、富士河畔にて仰いだ 雲を従えた霊峰富士の様子をもう一度。通る線路は東海道・山陽新幹線。以下に 関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) 菅官邸による台湾へのワクチン“電光石火”供給と、民主主義の敵 | 私的憂国の書 (fc2.com)

コメント (2)
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