女性の敵ともいえる 性犯罪の防止と撲滅は、現代社会の大きな一使命だろう。過剰なまでの情報氾濫への適切な規制、犯罪に繋がる因子を早めに摘み取る教育啓蒙ともう一つ 女性向けに「深夜も一人で外出できる様な話は虚偽。自らは自らで守るべき」の適切な教導も、拙者は必要と思うがどうか。
その性犯罪抑止へ向けた野党・立憲民主党の会合で、あろう事か 成人と未成年の同意ある関係であっても犯罪となる事に反対する国会議員が出たとの由。本当に女性、特に未成年の命と健康安全を守る気があるのか?大きな疑問符がつく事となった。この件につき、先日の産経新聞ネット記事を引用して みて参りたい。
「『50歳が 14歳と同意性交で捕まるのはおかしい』立民議員が主張」
立憲民主党の性犯罪刑法改正に関するワーキング・チーム (WT) で、中学生を性被害から守るための法改正を議論した際、出席議員が「50歳近くの自分が 14歳と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」などとして、成人と中学生の性行為を一律に取り締まることに反対したことがわかった。
複数の同党関係者によると、発言したのは 50代の衆議。「齢の離れた成人と中学生に真剣な恋愛関係が存在する場合がある」とも語り、厳罰化に慎重な姿勢を示したという。
現在の刑法では、本人の同意があっても性行為自体を罪に問うのは 13歳未満に限られている。中学生に対する性行為は、多くの都道府県条例で 同意があっても処罰対象としているが、地域によっては結婚を前提とした交際関係などがある場合、対象から外している。
しかし最近は SNSなどを駆使して大人が中学生に近づき、悪質な性犯罪に巻き込むケースが増えている。法務省では昨年から検討会を立ち上げ、刑法の見直しも視野に検討を進めている。
立憲民主の WTが 6/4にまとめた中間報告では、中学生の意思決定や判断能力は脆弱で、圧倒的な力の差がある成人から 性虐待や性的搾取を受けるケースが多いと指摘。同意の有無に関わらず、中学生との性行為を犯罪とするよう法改正を求めた。ただ WTでは別の議員も中学生への性行為を一律に犯罪とすることに疑問を呈したという。(引用ここまで)
前出議員らの 海外先進国なら確実に犯罪に該当する様な見方を糾さない限り、立憲民主党に対未成年性犯罪防止議論に関わる資格はないだろう。「弱者に寄り添う」が党是の政治勢力がこのザマではどう信頼しろというのか。
立憲民主 WTの見解をもう一度復習すると「中学生の意思決定や判断能力は脆弱であり、性知識も乏しく、行為の対象となった場合の心身リスクが高いとし、又 成人と中学生の対等性はなく、恋愛関係に潜む性搾取から中学生を守るべきとして 16歳未満までを『性交同意年齢』で保護。成人と中学生の性行為を一律に犯罪化する法改正を求める方向で中間報告をまとめる」方向とされる。これに反対する同党の一部勢力は、結果的にせよ 特に未成年女子を食い物にする犯罪行為を容認し、その蔓延を助長せんとすると見られても仕方あるまいて。
前出の「本人の同意があっても 性行為自体を罪に問うのは 13歳未満に限られる」刑法規定は、遠く明治年間に定められて以来ほぼ一世紀に亘り見直されてこなかったもの。欧米などに比べても低い年齢であるとして、専門家複数からも問題視されていたものだ。対象年齢引き上げは 与党の会合でも検討されており、概ね欧米で主流の 16未満を対象とする見直しを速やかにすべき。立憲民主の WTでも対象年齢はほぼ一致で、これを軸に法改正を図って頂きたいものだ。
その所に留意するも、立憲民主の一部勢力は 時代の変化に合わなくなった刑法といえど、好都合な所は変えさせたくないという事か。前出の「13歳未満」なる対象年齢規定は、明治期に制定以来ほぼ一世紀も見直される事のなかった 野党の多くが忌み嫌う「(どちらかといえば)女性蔑視時代」の残滓そのものであり、速やかな見直しを要するものだろう。
自党自勢力に不都合な所は「即時見直しを!」と騒ぐ一方で、好都合な所は明治期の様な遥か昔の規定でも 日本国憲法と並び「見直す必要なし(本音は見直したくない!)」という事か。こんな事で前途ある未成年女子達を、悪質な性犯罪から守れる「頼れる政党」であるとは到底思えないし、信じる訳にも参らないだろう。悪くすれば、前述野党議員複数は 自分らの歪んだ欲求温存の為に、必要な法整備さえ妨げようとしているのかも知れない。事実なら いよいよ信用ならない。長らく国民的支持が得られずにいるのも、国会などでの騒擾志向と並び こんな歪んだ思潮を制御できないからではないのか。枝野執行部の見識が、根底から問われているのではないか。
今回画像は、当地愛知と岐阜両県下を行く JR中央線をメインに通勤通学輸送の主力をなす 旧国鉄 211系直流電車の、高蔵寺駅到着の様子を。新型感染症禍で一定は乗車が減ったとはいえ 依然一定の混雑は事実で、決して看過できない痴漢事案も一定は生じている模様。以下に、関連記事をリンク致します。(日テレNEWS 6/6付) 成人と中学生の恋愛は…議論白熱(日テレNEWS24) - goo ニュース