Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

東京都議選回顧~「立憲共産党」連携は国政選でも通じるか

2021-07-05 22:17:38 | 国際・政治

深甚なダメージを生じた静岡・熱海の土石流災害は、明日「人命救助の時限」とされる 72Hを迎える。住民基本台帳を基に 安否の照合が進められているが、尚も不明の各位が 80人程あるとか。現場が急斜面に位置するだけに くれぐれも二次災害防止に留意しなければならないだろうが、願わくばこれ以上の犠牲が生じない事を祈念する者だ。

もう一つ。今回の災禍に際し、これまでに 14の国と地域からお見舞いの意や支援の申し出が寄せられている由。ここは先方と我国政府、静岡県との間の事共につき 踏み込みは控えるが、とに角そうしたご厚意は有難く、一言の謝意を申す所だ。ただ、発出国・地域も流行の新型感染症対策などで大変な折だけに 無理はされぬ事を併せて祈りたい所。

本題です。前述災禍で些か霞んだ印象だが、昨日は東京都議選が行われこれからの、第一党だった「都民ファーストの会」(以下「都民 F」と略す)が陥落、辛くも自由民主党が返り咲くも、到底勝利レベルではない様だ。やはり前述感染症リスクからの不安要素が強く付き纏う東京五輪及び障碍五輪開催のあり様が積極的に支持されるとはいえない状況にある事が最大の要因だろうか。この為 続く今秋の衆院選を控え、自民党内では危機感が高まっている様だ。

ただ これまではそうは言っても、どこかに自信過剰的な空気が漂っていたのも事実。本当に与野党逆転があり得るとの想定なら、今からそれに見合った本気度で これからの政局に臨んで頂きたいものだ。その一方、「都民 F 」退潮と自民伸び悩みで「漁夫の利」を得た感のある立憲民主、共産の両党も このまま国政選でも伸長するのかといえば、それは疑問符のつく所だろう。以下 今日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「【都議選】立民、共産との選挙協力で成果も距離感に課題」

立憲民主党は、東京都議選で 1,2 人区を中心に共産党と候補者を一本化したことで議席を伸ばした。選挙協力は一定の成果を挙げたといえるが、秋までの次期衆院選に向けて 立民には共産との距離感が課題として残る。

「都議選で一定の支持を頂けたとの自信と期待を持って、衆院選に臨んでいきたい」。立民の福山幹事長は 7/4 夜の NHK番組で、次期衆院選への期待感を示した。

ただ 共産との選挙協力に関しては、枝野幸男代表が 6/30 の記者会見で、所属国会議員らが都議選で共産候補を応援したことに対し 苦言を呈している。

「我が党の公認・推薦候補の当選のために全力で仕事をするのが当然のことだ。それをやっていない議員らがいるとすれば信じられないし、許されない」。こう語ったのは、立民最大の支持母体である連合(日本労働組合総連合会) との関係を考慮したからだ。

連合は、歴史的に共産と対立関係にある。立民にとって共産との選挙協力は、共産支持者の票が見込める一方で 連合の反発を招き、選挙の支援態勢にも影響が出かねないという側面がある。実際、連合の地方組織である連合東京は 立民と共産の連携に強い不快感を示している。

連合東京は 6/1、立民都連幹事長の手塚仁雄・衆院議員と共産都委員会の田辺良彦委員長が、都議選を前にして共産系の新聞上で対談したことを問題視し「立民都連とは埋められない距離感を感じざるを得ない」とする事務局長談話を発表。立民は 次期衆院選で都内の選挙区に候補 20人を擁立予定だが、連合東京の推薦は 現時点で 11人にとどまる。

枝野氏は 6/17 連合の会合で、次期衆院選で政権交代した場合も共産との連立政権は「考えていない」と初めて明言した。とはいえ、各選挙区に共産票は 1万~ 2万はあるとされ、立民には「共産と組まなければ選挙に勝てない」(幹部) との声もある。立民は次期衆院選までに、連合と共産との間で適切な間合いを模索することになりそうだ。(引用ここまで)

以前から感じていた事だが「だから何?」の趣だ。大元の前提として、旧社会党の流れを引く立憲民主党は 最大の支持母体「連合」の意向を決して軽んじる訳には参らないはずだ。それは丁度 公明党が最大支持母体「日本創価学会」の意向に常に沿わなければもたないのに似ているが。(但し先月、その創価学会も採択を促したとされる 少数民族の人権問題等に関する対中非難決議を握り潰したのは、自民媚中派に擦り寄った為とも揶揄されるが)。

その一方、先の都議選にて一部の立民国会議員の共産都議候補応援にしても「さもありなん」レベルではなかったか。そも「目標の為には手段を選ばず」とは、左派容共勢力の「性(さが)」にして常套手段のはずだ。自らもかつて過激勢力「革マル派」に近かったといわれる枝野党代表が、その事を知らぬはずはない。ほぼほぼ「忠誠を誓うべきレベル」の連合の意向を軽視して、日共との連携を強く進めるなど不可能。その事が立民党内で共有できておれば、日共との連携など想像にも出ないはずだが。

とまれ 此度の都議選で一応の成果が挙がったからといって、続く今秋衆院選や来夏参院選で、同様に連携ができるなどとの見方は「ぬか喜び」というものだろう。一定の鉄板票を擁するからといって 過分に日共に擦り寄れば、連合からの信頼は確実に薄らいで行く事だろう。後戻りできなくなってから、慌てて連合に対し「口先だけの」忠誠を上らせた所で「時既に遅し」では?「選挙は水物」につき 与党側もそれは油断ならない所だろうが、第一野党がこのザマでは「政権交代が目標」とぶち上げた所で、真に受ける有権者はないかあっても僅かだろう。

今回画像はこの春先 JR名古屋駅西口で目撃した、首都圏へ向かう二階式高速バスの様子を。残念ながら最近の二階式バス新型多数は 以前は見られた我国産ではない様で、エンジン及び走行系を乗用車「サーヴ」で知られるサーヴ・スカニア集団、車体と艤装をヴァン・ホール社という「北欧企業連合」によって手掛けられているのが正直な所。「日本のモノ造り」が本気を出せば、これ位の作は余裕のはずですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする