Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

感染症対策も、政変時の邦人退避策も「平時脳」ではダメだ

2021-08-23 22:42:54 | 国際・政治

8候補が乱立し注目された 横浜市長選挙は、菅 (すが)総理の地元にも関わらず 野党候補に勝利を許す結果となった。「残念」とか「遺憾」の言葉以前に、敗れた政権与党には「何が一番大事かの見極めと追求が欠けていた」事への真摯な向き合いと、国民レベルの得心を呼べる 信念ある政治姿勢を貫く自信があるか、疑問符のつく所。

長期の流行が続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症問題への真摯な対応姿勢が感じられない事や、横浜市民の総意を取り付けたとはいえない 統合型娯楽施設 IR問題への真摯な対応を欠いた事によるのではないか。それらの事が、当落の鍵を握るともされる無党派層や くれぐれも他に流れる事があってはならない与党支持層の相当数を繋ぎ留められなかった為と思われるのだ。

菅総理は 次期自民総裁選も出馬の意向とされるが、これまでの「平時脳」としか思えない様な諸事との向き合い姿勢を変えられない様なら 早めに出馬を取り下げられる決断をなされた方が良い様にも感じられる者だが、それは横浜市長選で浮かび上がった以外の諸問題にも当てはまる様に思う。以下、特に気になった所を二点ばかり触れようと思う。

一つは、地域によっては「感染爆発レベル」に及んだ新型感染症に伴う医療危機を乗り切る為の、所謂「野戦病院」問題。この件は野党や日本医師会、経済団体複数からの提言もあり、特に東京都内や大阪市中心部などで 前述感染症に特化した大規模な仮設病院を期間限定で設け、前述感染者や患者各位を 感染拡大抑止を図りつつ、集中的に治療や処置などを施せる様図るもの。中国大陸を含む諸外国で 既に多くの実績がある様で、東京都でも昨年一度は設けられるも、一旦流行が収まると 直ぐに全て解体撤去されてしまった様だ。

まぁ今夏開かれた 東京五輪関連施設との兼ね合いもあったらしい所は分かるが、中国大陸他の同施設などは 一度流行が収まったからといって 仮設病院施設を全撤去せず、再びの流行時には直ぐに使える様 施設の一部は意図的に残している様だ。前述事情があったとはいえ、なぜ我国では同じ考え方ができないのか。これは「感染症は 又流行の可能性がある」事を慎重に理解把握ができない、目先の政局とかの事共しか見られない「平時脳」での向き合いから抜けきれないからではないのか。

もう一つは、先日 イスラム系反政府勢力主導による政変が生じ混乱中のアフガニスタン国に留まる邦人他退避の問題。急を要する初回退避には、直ちに自衛隊機を出さず 友好国の軍用機に便乗させてもらう手法が取られた由だが、こういう事は今回限りにすべきではないか。

今夜から、事実上の続便として 空自輸送機がまず 1機、続いて明日以降 2機の計 3機がアフガンへ向かう手筈だが、こうした対応にしても 政変の第一報が入った段階で直ぐに退避の為の飛行行動に移れる様、行政と自衛隊が普段から強い連携を図り、現地の政変時には機動的に救出や退避に応じられる態勢を 普段から設けられる様に願いたいもの。例えば 国内のどんな状況にも応じられる様、警察や消防、救急が 24H態勢でスタンバイするのと同じ思考、同じ行動としてだ。

自衛隊による前述の退避に向けた行動も、もう 4回目とか。今回は、現地在留邦人に加え、対日協力を願っている現地人関係各位も初めて交える由だが、どうかくれぐれも確実でつつがない行動計画の遂行をお願いしたいものだ。本当は考えたくないが、退避を要する邦人と現地勢の全員が 無事に一旦アフガンを離れられる事を願って止まない。

こうした在留邦人他各位の 政情不安な国や地域からやむなき退避の為の対応も、やはり普段から「有事とは何か」を正しく意識した思考と信念がなければいざという時対応できず、この方面でも「平時脳のまま」では通用しないという事だろう。今回画像も先年ので恐縮。三重・鳥羽市内の伊勢湾沿いの様子を。通る線路は、伊勢神宮参拝ゆかりの JR参宮線。旧国鉄・ディーゼル気動車の英姿も、今は思い出。以下に、冒頭問題の関連記事をリンク致します。(J-castトレンド 8/19付) コロナ病床ひっ迫で「野戦病院」作って 武漢は10日で巨大病院できたのだから: J-CAST トレンド【全文表示】  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする