Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

後世に評価されるだろう 菅(すが)前政権

2021-10-05 21:53:02 | 国際・政治

今回は本題前に、日本及び日本人にとり朗報一つ。今年のノーベル物理学賞、昨今の気候変動についての大いなる研究への評価で、真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員の受賞が決まった由。詳報はこれからだろうが、まずは一言の祝意を申したい。

ここから本題です。我国憲政史上第 100代となる、岸田文雄総理率いる新政権が発足した。本格始動はこれからだが、来る衆院選の日程につき 10/19(火) 告示、10/31(日) 投開票と、当初予想より前倒しの形となる。まずは、この決定を尊重したい。

与野党政局の見地から 新政権に有利な日程としたのでは?との憶測も流れる一方で、一旦は流行に落ち着きをみせた 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症が一服している内に衆院選を行いたい意向ではとの見方も大。とに角 どちらかといえば「地味」な印象の強い岸田新総理、少しは強い主導力をアピールする意味もあるのではないか。

さて、岸田新政権発足を見届ける形で内閣総辞職となり、終止符を打った菅 義偉(すが・よしひで)前政権。各方面、特に「左側」からは 安倍元政権の延長として種々の批判もされた一方、我々を含む保守側からは「為すべきは為した」と曲がりなりにも前向き評価をする向きも少なくない。どう捉えたら良いか、一例として 折々参照させて頂く福岡県の小坪しんや・行橋市議のサイト記事を引用して、みて参りたい。

「菅 義偉総理、お疲れ様でした。誰がやっても苦労する時期だった」

コロナ(感染症)禍の、国難。フラストレーションも溜まる。私個人の考えにはなるが、のち振り返れば失敗だと言われる判断だってあったのだろう。この難しい情勢において、確かに政権を運営してきたことは評価されて欲しい。

言いたいことがある方は多々おられると思う。私だって、あるにはある。だが、成果は成果としてしっかり見られるべきだと思う。

「従軍慰安婦という表現を不適切とする答弁書の閣議決定」につぃて。さらに「重要土地調査法成立」もある。また、すでにお忘れの方もいるかもしれないが「日本学術会議の改革」もある。最後まで譲らなかった。いつか誰かが決断せねばならなかった「福島原発処理水の海洋放出決定」。左派も評価すべきと思うのだが「黒い雨訴訟の上告断念」の政治判断。保守として触れるかは迷うが「携帯料金の値下げ」も大きい。いわゆる電波利権にメスを入れる行為。

僅か一年間だ。仕事人内閣という意味では、確かな実績を残した。

批判はあった。安倍政権の踏襲を謳いつつ、結果としては 新自由主義の色合いが強くなった。安倍内閣において、期待された経済的な対処、これについては安倍政権について 私は批判的な部分はある。だが 踏襲されたはずの菅内閣においては、さらに異なる方向に舵が切られた。批判的な方は、恐らくこの部分が大きいのではないか。

続けて、菅内閣に欠けていたものは何か。一つには、広報能力だろう。打ち出し方、見せ方が下手くそだった。明るく言えば、もっと違った受け止められ方もしただろうに、と。

振り返ってみれば、上記の成果は決して軽いものではなく、しかもコロナ禍の国難において対処してきたことを考えれば、今後は評価もされていくのではないか。

これら万感の思いを込めて、菅 義偉・(前)総理大臣に感謝の言葉を述べさせて頂きます。また 支えてこられた全ての閣僚に感謝いたします。(本日) 2021=令和 3年 10/4、菅(すが) 内閣総辞職。併せて首班指名を経て 岸田内閣が発足、衆院解散の日程が示された。(引用ここまで)

次に、退任に際しての、菅前総理の SNSに表された挨拶文を紹介する。

「国民の皆様、皆さまのご協力なしには 何一つ実現することができなかったと思います。この 1年、国民のために働く内閣、皆様の御支援、御協力に心から感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました」

このご挨拶に対し、やはり拙者は「今は批判より労いを」のある知友の言葉で応えたく思う。小坪市議は 多分ご存知の上で触れなかったのだろうが、かねて大きな問題の一だった 不妊治療の公的保険適用に道を開いた事も、大きな加点だろう。それを踏まえながら、小坪市議のご見解は「君の言や良し!」拙者も基本心より支持するものだ。

ほぼ引用記事の通り、菅前政権の大きな弱点は 発信力不足だった。ここの所は これから政権の重責を担う岸田新内閣は、くれぐれもよく学んで教訓にして頂きたい。だからと言って、相当に発信力があった 安倍元政権のあり様が全部良しとは申さないが、岸田新総理は「使えるものは使い倒す」才能はありそうな気がするのも事実。発出済みの「聞く力」と共に、岸田新政権の云わば「力の両輪」として上手く活かして頂きたい。

特定野党や左傾メディアの諸勢力は、岸田新体制中の甘利新幹事長に纏わる過日の政治資金問題対応の瑕疵などをネタに、臨時国会での追及姿勢を見せている。仮に国会招致実現としても、同幹事長が先日の TV番組で示された様な 周到な説明に徹される事を望みたい。その上で、岸田新政権が、健全な姿勢で 菅前政権を総括し、次への糧にして頂ければとも思う所。

菅前政権は、恐らくは後世から評価される政治集団という事になろう。そうした所の難しさは分かるが、少しでもその軌跡から多くを吸収し、今後の進路に役立てて頂きたく思う。今回画像は少し前、愛知・三重両県に近い桑名市内にて捉えた、近畿日本鉄道の先代特急車・12200スナック・カー最後の健闘の様子を。現在は定期列車から退き、退任挨拶に当たるイヴェント便のみ担っている様です。

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