Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

逃亡リスク対策の GPS使用は、拡大への検討を

2021-10-09 10:27:56 | 国際・政治

発足した岸田新政権には、これまでになく諸課題が多い事は理解する。今度こその経済萎縮・デフレ脱却をメインに、その大きな一因である 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症の確かな鎮静化策、中朝メインの周辺国との緊張に対応した安保策・・などなど他にも多かろうがこの安保、国内向けの治安策も含まれる事だろう。

逮捕を経て一旦保釈された被告人に 海外逃亡のリスクがある場合 (先年の C・ゴーン元日産会長の不法出国がその好例!)に限り衛星測位装置GPS を着用させ、確実な追跡と再びの拘束を可能にする法整備が進んでいる様だ。順調なら来年の通常国会審議を経て法制化の見込み。この件につき、昨日付の朝日新聞ネット記事を引用して みて参りたい。普段距離を置く朝日記事も、今回の様に たまには資料価値のありそうな記事もありはするので。

「保釈中の被告に GPS端末、海外逃亡防止に限定し制度導入へ」

保釈された被告に 全地球測位システム・GPS端末の装着を可能にする制度が導入される見通しとなった。日産自動車の元会長 カルロス・ゴーン被告ら保釈中の被告の逃亡が相次いだことを受け、防止策を検討してきた法制審議会 (法務大臣諮問機関) の部会が 10/8、答申書をまとめた。海外逃亡の恐れがある場合に対象を限り、空港などにな近づけば即座に把握できるようにする内容だ。

答申案ではさらに、被告とその関係者に監督させる「監督者」制度を新設するなど、保釈保証金により逃亡を抑止する現行の仕組みの大幅な強化が盛り込まれた。法制審議会の審議を経て 法務省が刑事訴訟法や刑法の改正案を作成し、早期の国会提出を目指す。

答申案によると、海外逃亡の防止に必要と認めるとき、裁判所は GPS端末の装着を被告に命令できるようになる。弁護人や検察側から意見を聴くなどして必要性を判断することになるとみられ、命令する場合には空港や港湾施設の周辺など「所在禁止区域」に指定し、立ち入りを端末が検知すると必要に応じ被告を拘束する。1年以下の懲役の罰則を設け、被告が義務に反し端末を外した場合も 拘束と罰則の対象にする。

監督者制度では、裁判所が本人の同意を経て選任した監督者から「監督保証金」を納付させ、被告が逃げて保釈を取り消された場合などに没収できるようにする。迷惑をかけられないという心理的効果を狙ったもので、監督者に選ばれるのは 被告と一定の人間関係がある人になる見込みだ。(引用ここまで)

ようやく IT技術を用いた、海外向け限定とはいえ 刑事被告人逃亡抑止の方策が一歩を踏み出そうとしている事自体は評価したい。これまでが遅過ぎ、鈍過ぎた。既に ゴーン元日産会長らによる大きな実害も出ている以上、法制化を急ぐべきは当然で、来年の通常国会には速やかな提出を願いたい。

この問題にも 特定野党や左傾メディア勢力の反発が予想されるが、それも「想定の範囲内」だろう。岸田新政権は、これ以上の不法な被告人海外逃亡を許さない為にも毅然とした姿勢で法制化を目指すべき。そしてこれからが 前述左傾勢力の反対理由に近づく事ともなろうが、それは以前から指摘される 中・露・朝などをメインとする外国の政治工作員摘発に資する事ができないかという事だ。

先の大戦後、主に連合国進駐軍GHQ の強い方針もあって 我国の公立諜報機関は無力化されてしまった。外務・防衛の各省に関連組織がありはする様だが、能力的には戦前より限定される様だ。やはりこれだけ各国による情報戦が活発化している現状では、戦前とは形こそ違え 我国も諜報網の再建を図って、無用な国益の消耗を抑える必要があろう。或いは与党が検討を続ける スパイ防止法制とのセットが望ましく、現状では難しいのも分かりはするが 折角の法整備。ここは不当な政治工作の抑止にも役立てられる様にして頂きたい。

もう一つは、これも課題の国内犯罪への適用もしくは準用だ。今は表面化せずとも、内外のテロ勢力による危険な活動に絡む国外逃亡のリスクはゼロではない。加えて それ以外の性暴力を含む凶悪事案にては、海外逃亡リスクがなくても GPSを用いるのが望ましい案件も少なくない。初物でもあり、今回はまず 海外逃亡リスクのある被告人への限定適用を尊重するとしても、将来的には採用が望ましい事案への拡大を前向きに検討し 実施を願いたいものだ。

こういう問題を考える時、何かといえば「人権ガ―!」の怒号を伴い易いものだが、ここは是非一度「何が、誰の人権が一番大事か」を、心あるなら各方面が真摯に冷静に考えるべきだろう。今回画像は少し前、当地都心近く 鶴舞公園傍の JR中央線にて地上設備検査に臨む在来線試験列車「ドクター東海」の様子を。以下に、我国の諜報問題についての著述家・櫻井よしこさんの記事をリンク致す次第。先月分ですが、現在でも資料価値は不変と思います。 「 『情報と国家』、日本への警告の書 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト (yoshiko-sakurai.jp)

コメント (2)
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