Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

新型コロナワクチン製造に不可欠な 日本企業の原料技術

2021-10-24 23:28:50 | 社会・経済

恥ずかしながら、これは初耳だった。全世界に広まった 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症ワクチンの主要原料が 実は我国内メーカーによって製造されていた事実!今朝の FNN系報道番組で初めて知った時は、我ながら知見の大穴を思い知ったものだ。まだまだ無知な所が多い拙者ではある。以下先週以前のだが、読売新聞ネット記事を引用して 復習したい。

「コロナワクチンにヤマサ醤油の技・・・うまみ成分の研究、mRNAの原料供給に進化」

新型コロナウィルスワクチンの主要な原料で、日本企業が存在感を示している。ワクチンの開発では米ファイザーやモデルナといった 海外の大手製薬企業が注目を集めるが、日本のしょうゆメーカーなども原料を提供して貢献している。

1645年創業で 千葉県銚子市に本社を置く「ヤマサ醤油」は、ファイザーやモデルナなどの新型コロナワクチンで使われる重要な遺伝物質「メッセンジャー RNA (mRNA)」に欠かせない「シュードウリジン」という原料を供給している。

シュードウリジンは、新型コロナワクチンのスピード開発につながるカギとなった物質だ。mRNA は、体内に入れると免疫が働いて炎症を起こすことから ワクチンへの活用が難しいとされてきた。ハンガリー出身の研究者 カタリン・カリコ博士らが mRNA を構成する物質の一つである「ウリジン」をシュードウリジンに置き換えることで、体の免疫システムに異物として認識されず、体内にとどまりやすくなることを示した。

しょうゆづくりを 400年近く続けてきた「ヤマサ」は、うまみ成分を作る研究を派生させて 1970年代に医薬品分野に参入。シュードウリジンは 1980年代から海外に輸出してきたという。従来は研究用が中心で出荷は少量だったが、コロナ禍で状況は一変し、コロナ禍前の数十倍以上に伸びた。

「ヤマサ」の 2020=令和 2年 12月期の売上高 581億円のうち医薬品関連事業は 1割程度だが、野口利忠常務は「将来は 医薬品を主力のしょうゆに並ぶ収益の柱に成長させたい」と語る。

ワクチンを支える日本企業は幅広い。ガラス大手 AGCは、ファイザー製ワクチンの原料である「プラスミド DNA」の製造を 自社のドイツ工場で受託している。プラスミド DNAには、mRNAに遺伝子情報を転写するための「金型」のような役割がある。需要増加を受け、生産ラインを増設する方針だ。

富士フィルムは、バイオ新興企業 VLP セラビューティクス・ジャパン (東京) が開発を進めているワクチン製造の受託契約を結んだ。医療新興企業アンジェスと大阪大が共同開発するコロナ向けの DNAワクチンの製造では、化学メーカーのダイセルが保有する 特殊な機器が活用されている。(引用ここまで)

この所は「モノづくり」分野を 中韓を含むアジア諸国の先行を許し、又 賃金面も下位に沈むとされる我国だが、決して「明日への希望」が断たれた訳ではない事を改めて認識させられる。つまり「まだまだ日本も 捨てたもんじゃない」という事だ。

来る衆院選向けの政策論戦でも「経済安全保障」がよく議論されるが、くれぐれもこうした「命と健康」の為の技は厳重な政府保障を願いたいもの。特許面などを含め どうか我国の独自技術の対外流出などなき様、情報セキュリティ面を含めた高レベルな経済安保の対象にして欲しいものだ。それができてこそ、我国の高質な「モノづくり」は将来へ向け更なる発展へと進めるのではないか。岸田政権、そして与野党共 そうした所への留意を高めて頂きたい。と申しても、反日の面多い特定野党には期待すべきでないかも知れないが。

それと近頃は、どの分野の技術も 民生用と国防用の区別ができない「デュアル・ユース」が主流である。「少しでも軍事利用できる様な技術研究は認めない」などとした 日本学術会議の硬直過ぎる姿勢に変革と変更を求めるべき。説明不足はあったも、一部会員の任命を見送った 菅 (すが) 前政権の対応には、こうした背景もあったのだろう。

この問題 岸田政権は「決着済み」の姿勢の様だが、今後も同様の事態が生じる可能性はあろう。そうなった場合の説明のあり方についても、今の内から想定しておくべきだろう。話が脱線してしまったが、とに角前述のワクチン技術への我国企業の貢献は、国を挙げて後援する必要が大きくあると心得る。今回画像は少し前、当地西郊・清須市との境界付近を新大阪方面へ向かう 東海道・山陽新幹線列車の様子を。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする