Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

島根原発再稼動認可への道筋を、我国エネルギー不安緩和へのきっかけにせよ

2022-06-02 16:37:14 | 社会・経済

先月末よりの拙持病、群発頭痛の症状が未だ予断を許さないのは遺憾の一言だ。日中の症状は落ち着くも、宵の口の 特に夕食後に発症し易く、一旦頭痛が始まると 小一時間は立っているのも辛い状況が続く。専門医の先生の指示処方による薬治療に取り組んではいるが、これまでの経験から 後二日位は用心した方が良さそうだ。

遺憾といえば、先年来手当されてきた 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症対策の 所謂持続化給付金詐欺事件が続発。計 10億円近くを詐取した一家がある一方で、同約 2億円が詐取された別件では 何と現役の東京国税局関係者の関与が露顕、正に「世も末」の感がするもの。いずれの事案も主犯格が海外逃亡している疑いが強く、警察庁以下関係各所は 犯罪人引渡し条約も締結されない難しい国際犯罪と対峙する事ともなりそうだが、我国民の血税が奪われた所もあるだけに どうか事件の全容解明に全力を上げて頂きたい。

本題です。こうした公金を標的にした詐欺行為の検挙以上に難しいのが、東欧ウクライナ危機も絡んだエネルギー需給の問題だろう。既に欧州連合 EU加盟国多数が、ロシア国産天然ガス LNG輸入停止を含む経済制裁に踏み切る返り血を浴びる形で 電力などを含むエネルギー価格高騰と向き合わざるを得ない事態を迎え、それは我国も似た立場。否 これまで余りに長い平穏が続いたお蔭で、こうした「返り血」を浴びる事に慣れていない事からの大きなストレスも それはある事だろう。

これの緩和を図って行われるのが、欧米でも実例のある「高い安全性確保」を前提にした 原子力発電所の条件付再稼動だろう。既に我国内でも数か所の実施をみた様だが、此度は中国電力・島根原発にて再稼動の道筋が得られた様だ。以下 今日のロイター通信ネット記事を引用して、みて参りたい。

「島根原発 2号機再稼動、地元理解得られたことは重要=官房長官」

松野博一・内閣官房長官は 6/2午前の記者会見で、中国電力・島根原子力発電所 2号機の再稼動に島根県の 丸山達也・県知事が同意を表明したことについて「地元の理解が得られたことは重要」と語った。

松野長官は、原子力は安定供給、経済効率性、脱炭素などの観点から重要な電源だと指摘。「特に現下のエネルギーの供給制約や 燃料価格の高騰が続く中、安全性を大前提として最大限活用していくことが重要だ」と語った。こうした中で 地元の理解が得られたことは重要であり、中国電力には安全確保を最優先に対応してもらいたいと述べた。

政府は原発について、どのような事情よりも安全性を最優先し、原子力規制委員会によって 新規制基準に適合すると認められた場合には、その判断を尊重し 地元の理解を得ながら再稼働を進める、との方針を示している。(引用ここまで)

今回の 島根原発再稼動の可否判断は、全国唯一の言庁所在地立地である事もあって 大いに注目されていた様だ。都市近くの立地からくる不安は分るが、だからこそ「安全第一」に留意しての再稼動へ向けた道筋を示したのは評価できる。

以前も述べたが、拙者は我国内の原発を 恒久的に再稼動させる事には同意しない。基本は「脱炭素」を視野に入れた再生可能熱源の開発追求に目途がつくまでの暫定的なものと位置付けるべきとする立場だ。詳しい所は 末尾の関連記事や資料に譲る所もあるが、既に数か所では再稼働に乗り出している。しかしながら それだけでは現在のエネルギー供給不安は払拭できない事だろう。

ロシア国内で進められる LNG開発「サハリンⅡ」から我国政府や関連企業は撤退しないそうで、一定の必要は認めざるを得ないも、露側の都合でいつ供給を止められるかも分らぬリスクが伴うのも事実。米合衆国や中東圏などからの輸入にしても、欧州各国や中国大陸などとの競合が避けられない事だろう。

再生可能熱源は、太陽光ソーラー・パネルは広域での設置が目立つも セットでの開発が必須とされる大容量蓄電池・バッテリーの進捗は怪しいものがあるし、風力発電の方は、発電機動作に伴なう耐え難い低周波騒音の問題もあって住宅地の近くには設置不能。加えて 対航空レーダー監視活動への支障も指摘され、洋上でもない限り 大規模な設備建設は不可能と言って良い様だ。

こうした難しい所を踏まえても、やはり短期の電力不安を乗り切る為には 先頃ご逝去の JRの重鎮・葛西敬之(かさい・よしゆき)さんも折々主張されていた様に「安全第一」に留意した 原発の条件付再稼動が不可欠と思う者だ。反原発勢力の言動を観察していると、例えば日共の原発問題との向き合いには「やはり」疑問を感じざるを得ない。

かねてからの同党による「我国内全原発即時停止」主張はよく知られるが、即時にせよいずれにせよ、原発施設の安全な後始末たる「廃炉」に纏わる一連の向き合いが全く見えてこないのだ。地元や国民の得心を取り付ける為の「安全な廃炉」には少なくとも 10年超の年月と相当な費用、相応な技術を持つ人員の手当てが不可欠なはずだが、日共を含む左派勢力の主張には こうした所が全く触れられていない。そんな感じで「反原発!」だの「即時停止!」だのと騒がれた所で「じゃあ具体策はどうすんだよ?」という事だ。

反原発も、その全停止も主張自体は自由かも知れないが、そうする以上は電力に頼らない生活を実践した上でにしてもらいたいものだ。復習にもなるが、原発再稼動はあくまでも 原子力規制委による「安全第一を前提とした厳正な審査」を経た上では勿論だ。その上で 稼動年数は有限とすべきも当然の事。あくまでも、安定した再生可能熱源を確立するまでの云わば「時間稼ぎ」の意味と位置付ける意識も必要という事だろう。

我国内の電力初めエネルギー不安は今夏もそうだが、特に今冬から来年にかけても解消は難しいと言われる。原子力規制委もそうした情勢を意識しての真摯な審査姿勢で願いたいし、料金面の一定上昇はやむなくも 担当各社にも本気での向き合いを強く求める者だ。今回画像も先年ので恐縮。冒頭の島根県下を経って首都圏へと向かう JR夜行特急「サンライズ」の様子を。途中・岡山にて四国からの編成を併せ、長大な姿で東上する姿が人気の様です。先年夏、横浜市内にて。以下に 関連記事と資料をリンク致します。 ➀「読売新聞 6/2付」島根原発2号機の再稼働同意、知事「現状においてはやむを得ない」…福島第一と同型(読売新聞) - goo ニュース ➁「電気事業連合会様」国内の原子力発電所の再稼動に向けた対応状況 | 電気事業連合会 (fepc.or.jp)

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