全国の注目を集めた 今回東京都知事選。予想通りと言おうか、小池現知事の 3選が確実となった様だ。
先程 23時過ぎの速報によれば 得票数 200万票超の由で、前回程の差ではないにせよ 2位以下にかなりの差をつけてもいる様だ。まだ振り返るには早いかもだが、先刻の産経新聞ネット記事を引用して みて参る事に。
「小池都知事が 3選確実、逆風に苦しむ自民に朗報『ステルス作戦』が奏功か」
7/7 投開票の東京都知事選は、自民党が水面下で支援した 現職の小池百合子氏が 3選を確実にした。
派閥パーティー収入不記載事件の逆風に苦しんできた自民にとって小池氏の勝利は、自民候補が全勝した先月の沖縄県議選に続く朗報となる。もっとも、自民幹部が前面に出て戦った 同日の都議補欠選挙では(同党)公認候補の苦戦が伝えられており、反転攻勢につなげられるかは予断を許さない。
小池氏が早々と当選(確実)を決めた要因の一つは、組織力を生かした自民のステルス作戦がある。今回の都知事選で 自民は関係団体、企業回りなど水面下で支援に努めたが、小池氏の出陣式や街頭演説にも自民国会議員の姿はなかった。対立陣営が(前述)不記載事件とからめて「小池氏は自民と一体化している」と批判するのをかわすためだ。
4月以降の自民は苦戦が続いていた。東京都港区や目黒区長選のほか、静岡県知事選、衆院 3補選などで連敗した。
ただ 6/16の沖縄県議選では公認候補が全員当選を果たし、反転攻勢の流れを確実にしたい党内では 都知事選への期待が高まっていた。(自民)都連幹部は「9月には総裁選もある。自民が盛り返す夏の始まりだ」と自信を深める。
ただ 自民にとっては公認候補を擁立した都議補選の結果も重要だ。小池氏の知名度や発信力に頼ることができず「真の実力」が問われるためだ。知事選のステルス作戦とは対照的に、都議補選では 茂木敏充党幹事長や石破 茂元幹事長、河野太郎デジタル相、高市早苗経済安保相ら「ポスト岸田」候補が応援に入り、総力戦の様相を呈した。
都議補選の対象地域には (前述)不記載事件で党から処分を受けた幹部らの地元が含まれる。結果は次期衆院選にも影響しかねないだけに「勝ち切らないといけない(自民都連関係者)と悲壮感を漂わせた総力戦となった。(引用ここまで)
日付を跨いでの記述ともなったが、小池現知事は更に得票の上積みを果たし、240万票超に至った由。まぁ都民多数は信任とされ、それは他地域の我々も尊重すべきという事だろう。内外と同じく、諸課題は大きく重い訳だが。
かねて各方面から指摘ある、留学を含めた学歴への疑義にも是非答えて頂きたいし、前回再選時の諸公約中 未だ果たせていない所をどう手当てするかの見通しも伺いたいものだ。
好敵手とみられていた、蓮舫(れんほう)前参議は敗因につき 自身の力不足を挙げた由だが、むしろ所属の立憲民主党左派や日共、社民の「左派野党色」を露骨に出し過ぎた所の方が大きかろう。
特に日共が前面に出過ぎたのが、有権者各位の大きな拒否反応に繋がったのではないか。今後は衆院解散総選挙での国政復帰を目指す事となろうが、心あるならその辺りに留意された方が為になると拙者などは思うが。
もう一人、石丸前広島・安芸高田市長が蓮舫前参議を抑え、次点につけたのは健闘として評価する。ネット言論を生かした選挙戦略は 若い世代への訴求力があったとされ、新時代の闘い方としては注目すべきかも知れない。これで首都圏の自治体首長か地方議員の経験があれば、或いは逆転劇が現実になっていたかもと感じるのは拙者だけか。
小池都知事の 3選はほぼ決まりだろうが、以前程の厚い信任とは参らない様だ。それ以上に喜べないのが与党自民だろう。前述の政治資金問題に対応すべく 政治資金規正法の改正を果たしたは良いが、それで全てがクリアされた訳ではなかろう。
更に最近、海自と川崎重工業の間での潜水艦整備に関する資金面や防衛機密の取扱いに関する不適切事案が浮上しているやに聞く。こうした所も 与党自民の姿勢に毅然さがない所から生じている所もあるのではないか。
「綱紀粛正」が叫ばれて久しくもあるが、小池都知事も与党自民も 是非この所を厳しく見直して頂きたいもの。自浄力に限界がある事は分っているが。今回画像も振り返り恐縮。先年夏 横浜市内で目撃の、終点東京へ向けラスト・スパートの 西日本方面発夜行特急「サンライズ」の様子をもう一度。