Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

功利~弾丸列車の残像

2010-03-27 11:06:00 | インポート
晴雨の目まぐるしく変わる、春先の天候。今朝の当地は、お陰様で快晴です。気温はと申せば、冬の名残の肌寒さ。ボツボツと咲き始めた桜も、見頃は来週位でしょうか。

この所、弁護士と教員組合の不祥事が目立つ様に感じます。
特に、今月の当地愛知の某弁護士による高額の所得隠しと、昨秋の北日本にての某弁護士会副会長による、禁止薬物覚醒剤の不法所持及び使用事件はその双璧でしょう。
厳正な法の執行の役務に携わる、言わば「番人」の立場であるべき者がこの有様でどうするのか。普段でさえ、例えば重大な殺人事件などの刑事被告人の擁護に終始して、刑罰の公正を期す事を等閑にし、結果何の落ち度もない犠牲被害の方々の立場を蔑ろにする。その様な問題姿勢をもうずっと指摘されていながら、未だ改変に応じる姿勢は見られない。先日の栃木県下にての、足利事件に関わったとされていた、菅谷利和さんの冤罪解決は大変喜ばしいものの、冤罪を理由に凶悪事件公訴時効の改廃に頑強に抵抗し続ける弁護士達の姿勢は決して芳しいものではなく、一種功利志向の印象さえ受ける。それはあたかも、既得権益にしがみつき続ける中央省庁の官僚連中と似た様なものではないでしょうか。

通底しているのは、明治以後に我国に流入し、戦後に至って不健全化した欧米の功利主義があると私は見ています。それは、奇しくも同じ北日本にて、民主党選挙を巡る不正資金供与疑惑で逮捕者まで出した、某教員組合とて同じ。日教組傘下の全国の教組は、政治選挙の資金に関する報道の質問に対し、その大半が回答に応じなかった由。
「目標の為には手段を選ばぬ」不良姿勢が弁護士、教組の双方に見受けられる。極言すれば、それは極左暴力集団の手法にも近いものだ。海外なら、国際イスラム軍事組織の過激分子の行動がそれです。その象徴は各位ご存知の、2001=平成13年に米合衆国東部を襲った「9.11大規模テロ行動」でしょう。この組織の思考と、心理的には結局近いものがある様に思えてならないのです。

功利主義は、経済面で最も多いのは勿論です。少し前ならライブドアや村上ファンドの過剰な投資行動、今は一服しているものの、不良な不動産業者による、地盤不安定な不良宅地の売り込みなども該当するでしょう。犯罪の面では、今世紀の定番になったと言える振り込め詐欺に代表される諸々の知能犯、経済事犯がそれです。

「日本人に、功利主義は向かない」外交評論家の副島隆彦(そえじま・たかひこ)さんは、少し前のご自身の著作にてこのコメントを記していらっしゃいました。この考えはかなり以前、文学者で故人となった福田恆存(ふくだ・つねあり)さんも著されていた様です。私も同感で、我国の一般国民に欧米の功利思考を強要すべきではなく、強行されれば祖国日本及び日本人の将来に、確実に悪影響を及ぼすと強く思います。江戸期から戦前にかけて重用された、二宮金次郎の軌跡が少しは再評価されて良いとも思いますね。

振り返るに新幹線。残念ながら、欲望渦巻く功利主義思考を満載して日夜突進し続けた「負の側面」があるのも事実です。
走り去った500系「のぞみ号」の後ろ姿を思い返しながら、これからは、そうした所が健全に見直されながら、つつがなく快走し続けてくれると良いな、と思っている所であります。*(新幹線)*
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