Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

弁護士倫理 低落は問題

2013-12-08 16:14:43 | 社会・経済

冬場れの日曜日だった今日。本当に、居所にいるのが勿体ない程の気持ち良さだったが、昨日、知多半島方面へ出かけた事もあり、敢えて出かけず、居所の雑用と、拙記事の更新に充てた次第。こんな日は、読者各位もご存じの様に、洗濯や夜具干しなど晴天しかできない事と、室内の用事や年賀状準備など、雨天でもできる事とを区別して進めなければならないだろう。それと勿論、年の瀬に近づき、来る正月を迎える態勢も徐々に整えたい所であります。

さて、報道記事は、一昨日成立した、特定秘密保護法案成立と、南アフリカ共和国の人種差別撤廃に尽力された、N・マンデラ元大統領ご逝去の報、来年のサッカーW杯に際し、日本代表の一次リーグ対戦相手の決定、それにこれは朗報として、和食こと日本料理が、国際連盟教育科学文化機関UNESCO選定の、世界文化遺産への登録が叶った事と、フィギュア・スケート競技GPファイナルにて羽生結弦(はにゅう・ゆずる)、浅田真央両選手による、日本人完勝などと言った所。特定秘密保護法案はご存じの様に、第三者組織による適正運用に向けた安全策が不十分と言われ、衆議院採決に賛成した一部野党にも異論があるのは事実。又、報道や知識層の多くが、廃止を含めた法案への反対意思を表しているが、国会周辺にて繰り広げられたデモ行動と、レベル的には大差ない印象も強い。石破・自民幹事長の、テロ行為と同様に捉えたご見解表明がが必ずしも適切でなかったのは事実としても、この様な法制自体は必要なのである。やみくもに「反対を!廃止を!」と叫んでいるたけでは、本当に国益や国民市民の幸せに繋がる、より建設的な議論作りは到底望めない。我々も、そうした所も顧慮しつつ、この法制の事共と向き合って参りたいものであります。

さて次に、この法制への反対姿勢とも関連する法曹関係者、弁護士各位の事になるが、どうも最近、その方の職業倫理が低下、と言うか低落しているのでは、との指摘を聞く事が多い。特定秘密保護法制には批判的な地元紙 C新聞だが、その陰に隠れがちなこの問題を取り上げた功は大きく、そこは称えたいと思う。以下、引用して考えて参りたい。

『弁護士による接見交通権の悪用~誇りと使命感 どこへ』

留置場の狭い面会室には、二人だけしかいなかった。弁護士=当時=の彼(40)とアクリル板を挟んで向かい合うのは、窃盗罪に問われた暴力団員の男(27)。男は、紙を取り出すと細く丸め、アクリル板に開いた小さな穴に通してきた。驚く彼に男は言った。「あいつらに渡して」

丸めた紙には、事件の共犯だった仲間二人にあてた走り書き。「犯行は一人でやったと証言しろ」「裏切ったら分ってるだろうな」 偽証の指示と脅し文句だった。それから一年後の今年9月。彼は恰幅の好い体を小さくし、岐阜地方裁判所の法廷に立っていた。弁護人ではなく、偽証教唆罪の被告人として。彼は、なぜ男の言いなりになったのか。

法廷での証言によると、男の弁護人になったきっかけは、以前、国選弁護人として付いた仲間からの紹介。警察署の留置場で男と初めて面会したのは昨年7月だった。細身の男は、自分より一回り以上も年下。「少し子供っぽく、好青年に見えた」と言う。「犯行道具を仲間に処分させて」。いきなり証拠隠滅の依頼。「一回だけなら」それが、違法行為に手を染めていく転落の始まりだった。

ほどなくして男は一変する。目の前で留置管理の職員を大声で怒鳴り、ドアをけり上げた。「ボタンを掛け違えれば、矛先が自分になるのか」。粗暴さを目の当たりにし、募る不安。面会には夜でも呼び出され、その回数は半年で50回以上に及んだ。立場が逆転するのに時間はかからなかった。「言うことを聞けば要求は治まるかと思ったが、激しくなった。この男とトラブルになりたくない、従っていた方が楽だ、という心境になっていた」

男が拘置所に移ってからは、共犯者との連絡手段は被疑者ノートに。本来は、弁護士が違法な取り調べ被疑者を守るためのノートで、検閲は認められない。そこに、仲間への偽証指示と脅し文句がびっしりと書き込まれて返ってきた。「黙っていれば、ばれない」そう思っていた密室での悪事が露見し始める。

共犯の仲間二人は指示通り、法廷で証言を翻して男の関与を否定した。だが、不自然な展開に疑念を持った警察が、仲間の一人を偽証罪で逮捕。腹を立てた男に「お前何をしとるんだ。弁護人を代れ。着手金は返せ」と三行半を突きつけられた。思い悩んだ末に、恩師の勧めで警察に行き自ら経緯を申告、4月に逮捕された。

弁護人との接見交通権には、不当逮捕や監禁、拷問もあり得た戦前への反省から生まれた尊い歴史がある。日本国憲法第34条で弁護人を依頼する権利を保障し、刑事訴訟法で「被告人または被疑者は、弁護人と立会人なくして接見し、書類もしくは物の授受をすることができる」と定めている。

しかし、弁護士の信用を失墜させる事件は立て続けに起きた。10月には、愛知県警察本部の警部を脅迫した男を逃走させた犯人隠避罪で、弁護士か有罪判決を受けた。事件の首謀者とこの容疑者を逃走させる相談をしていたのは、やはり留置場の面会室だった。

「尊さ軽視 に不安」

司法の暗い歴史から抜け、戦後民主主義によってもたらされた権利が軽んじられることに、言いようのない不安を覚える。刑事訴訟法では、検察官が捜査のために接見制限できる規定もあり、弁護側と争いになるケースもある。日本弁護士連合会の、蔵冨恒彦 接見交通権確立実行委員会副委員長は「弁護士の信頼が損なわれると、接見の制限に世論が傾きかねない」と危機感を募らせる。捜査側に「このような事件は、氷山の一角では」と不信が渦巻く中で、どの弁護士にとっても、もはや他山の石どころではないはずだ。

10月、岐阜地方裁判所で懲役3年、執行猶予4年を言い渡された彼は、裁判長の言葉に直立したまま耳を傾けた。「10年間、バッジを着けた誇りと使命感を少しずつ取り戻して下さい」向日葵(ひまわり)と天秤がデザインされた弁護士バッジは、正義と公平を意味している。その重みが、今こそ問われているのではないか。

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この記事にある現実を、各位はどうお思いになりますか?俺は、まず大きな所として、やはり戦後教育の不良に触れざるを得ない。現行憲法に載った国民の諸権利は、戦前の負の歴史の上に成り立っている事、その事への健全な反省と、保全へ向けた努力がなされなければ、真に国民市民の幸せに資する決め事とはなり得ない。まず、左派野党や左傾勢力、それに日教組こと日本教職員組合が、事ある毎に「軍国主義復活の恐れ」などと言って握り潰そうとして来た、特に歴史を初めとした教育の是正を、素直に受け入れる事が大切であろう。又、弁護士バッジにある「正義と公平」実現の精神を、何人の弁護士の方々が実行されているかも、甚だ疑問符のつく所。日本弁護士連合会は、一度位こうした分野も調査されてはどうだろうか。捜査当局の指摘にある様に、この報道記事にある「氷山の一角」が事実なら、問題の度合いは、特定秘密保護法制問題と同格位深刻なレベルではないのか。

最後に、弁護士を初めとする法曹人の多くが、今回成立の特定秘密保護法案の成立に反対だったと聞くが、自身の内側にこんな問題を抱えていては、その説得力も薄弱なものではないだろうか。批判は自由たが、真に国民市民にとり有害な法制化だと仰るなら、ここは内輪の粛清をした上でないと、いかな大言壮語も人心を打つ事は叶わないと思うがどうだろう。

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