Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

緊迫の国際情勢に ブレた日共の安保観

2022-04-09 22:20:00 | 国際・政治

ウクライナ危機関連だが、同国首都キーウ市周辺から露軍が退いた後、同市民多数が虐殺された遺体で発見されたのは既報。他の主要都市複数でも同様の事象が見られる由で、まずは犠牲各位に謹んでの弔意を申したい。

その上で「宇側の捏造、自作自演」なる露側の反発も聞こえてくる所で、遺憾な事にそれに同調する内外の一部ジャーナリズムもある様だが、欧米側の各公的機関や国際人権勢力複数による各種調査でも、露側の蛮行とするに十分な状況証拠は揃っているといえよう。これも一部で指摘され揶揄される、宇側による東部二地域の親露的高度自治が先年の所謂ミンスク合意に則って実行されておれば戦禍は避けられたのではとの主張もあるは認めるが、それに留意しても 露側の凄絶な蛮行が許される訳では決してない。

国連の国際人権委からの対露追放措置も行われ、又 欧米メインで各国の露側外交官追放措置も実行される所だが、前述人権委に関する採決にしても 賛成国割合が圧倒的多数とは参らず、24カ国の反対と 50カ国超の棄権という結果となったのは、或いはプーチン露大統領が諜報出身で 分断などの対外工作に長けていた所によるのではないかとも思う所だ。

本題です。ウクライナ危機を遠くの出来事と思っては決してならず、後ろには台湾危機が迫るとの指摘には拙者も同意だ。その事に際し 日米同盟に基づく安全保障体制への誠意と信頼性の為にも、平和安全法制など自衛隊の役割を果たせる様 法整備や予算措置など万全を期すべき主張にも頷ける。その一方で かねて自衛隊の存在を違憲視し、白い目を向け続けてきた日本共産党の様子がブレてきている様だ。さりとて、自衛隊の実力や災害時の貢献などを素直に認めている風にも思えないのだが。以下 昨日の読売新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。

「共産・志位委員長、主権侵害あれば『自衛隊使い 命と主権守る』・・自民『今までと 180度違う』」

共産党の志位委員長は 4/7、党本部の会合で ウクライナ情勢を踏まえ「急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ」と述べた。他党からは、自衛隊の解消を掲げる共産党の綱領と矛盾しているとの批判が出ている。

志位氏は憲法 9条について「無抵抗主義ではなく、個別的自衛権は存在している」とも語った。共産党は「自衛隊は憲法違反」との立場だ。党綱領では、自衛隊について「国民の合意での 憲法第 9条完全実施(自衛隊の解消)に向かって前進をはかる」と明記している。

自民党の小野寺五典・元防衛相は「共産党は自衛隊に対して厳しいことを主張してきた。今までと言っているが全然違う。憲法違反と言いながら 180度違った評価だ」と指摘した。公明党からも「参院選対策ではないか。『自衛隊を持つべきではない』と言っているのにおかしい」(ベテラン)と疑問の声が出た。(引用ここまで)

中国大陸も抱える、深刻な少数民族への人権侵害問題などとの向き合いから逃げようとするなど 必ずしも芳しいとはいえない所も抱える公明党見解も、今回ばかりは評価せざるを得ないとも思う。

日共は地下活動から解放された戦後直ぐの頃は、日本国憲法制定に際し「自衛の為の施策や装備は認められる」として、現憲法 9条の規定に異を唱えたのは有名な話だ。だが 平和というより平穏が続く戦後の間に変節でもしたのだろうか。自衛隊違憲なる病的見解にしても、その途上で発出されたものだろう。むしろ、戦後すぐの頃の安保観がなぜ維持できなかったかとの疑問もある所だが。

自衛隊のより適切な活動にも資する 平和安全関連法制定の折にも、日共初め左派野党各勢力は 踏み込んだ法案の意図などに触れる事なく やみくもな反対論に堕した様だし、数年前と比べて深甚の度を増す東欧の情勢を拝見しても「自国は、自国民で守る」強い意思の発信が必要なのだろう。欧米では普通の意思表明だろうが、これさえも普通にできる様になるには 後何年かは必要なのか。事実とすれば遺憾だ。

引用記事からも、昨今の緊迫する国際情勢に合わせているとは到底言えない ブレた日共見解だろう。他情報からは、日共の影響下にあるといわれる民間勢力「市民連合」も、安倍政権下で制定された平和安全保障関連法制の白紙撤回要求から、同法制の違憲部分に限り廃止要求する方針に切り替えたという話も聞いた。そんな姿勢変化も、やはり日共の傀儡勢力かとの疑念を抱くものだ。

前出勢力から政策、政局両面での連携を求められている立憲民主党も「自衛隊合憲の見解は良い事」の意の表明があった様だが、今までが強硬な主張につき、そう直ちには変更できない事だろう。下手をすれば、未来永劫に変えられなくなる線も勿論ある。そうなれば、昨今の情勢変化に追随できぬ党としての硬直した思考が明かになり、より一層党内の基盤づくりが困難になるだけだろう。拙者などはむしろ、その方が良いと感じる者だが。今回画像は 先日訪れた、岐阜東濃の可児市内を行く JR太多線の試験列車「ドクター東海」の様子を。以下に 関連記事をリンク致します。 平和安全法制 - Wikipedia


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