Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

衆院選回顧ーやはり立憲民主党の「容共連携」は誤算だった

2021-11-01 21:33:05 | 国際・政治

2021=令和 3年 11月も、拙ブログを宜しくお願い致します。昨日・・と言うより先月末の 第 49回衆院選投票日当日に生じた、首都圏の私鉄 京王帝都電鉄線列車にての刃傷事件は、改めて公共交通利用時の治安問題を提起したと思う。まず被害各位へのお見舞いを申す次第。その上で、死刑覚悟で凶行に出たとされる 男性容疑者の罪責が厳しく問われるは勿論、運行を担った京王側の対応にも問題や課題があったろう。

直ちに関係各位を責めるべきでないのは分かるが、事故などの安全策と共に こうした事件を想定した治安策の強化も是非推進を願いたいものだ。既に省令改正で、鉄道など利用時の手荷物検査も必要なら可能になったと聞く。事件事故、どちらに対しても 平和な故の「平時脳」の思考を捨て、生じ得る最悪の事態を視野に入れた対応の為のスキルを磨く必要があると思うがどうか。又 乗客となる我々も、少しで良いから 車内の異変ある場合、敏感に反応できる様 心がけができればとも思う者だ。

さてその衆院選。自公与党は 岸田総理が就任間もない事や、対峙の野党が立憲民主や日共の連携態勢などから 当初苦戦が予想されたが、ひとまずは絶対安定多数を確保して「一応勝利」の風情ではないだろうか。勿論あくまで「一応」レベルで、野党候補一本化が奏功した多くの小選挙区にて接戦が多く見られ、自民側でもヴェテラン議員複数が苦杯を仰いだのは これまで見られなかった事。岸田政権にはその辺りを重く受け止め、どうか信念と慎重さを併せ持った 周到な政権運営を願いたい。小選挙区で勝利を逸した甘利自民幹事長が交代の由だが、こうした所が少しでも抑えられるべきであろう。

対する野党、特に特定野党も決して褒められた状態ではない。当初大いに議席増が予想された立憲民主党は、改選前の議席数を維持できず減退。連携した日共も議席を減らした。投票率の「意外な伸び悩み」もそれは留意すべきだが、それよりも従来与野党の不満の受け皿になる形となったのが「日本維新の会」だったのはやや意外。改選前の 3倍を超える増勢で、衆院では自民、立憲民主に次ぐ第 3党に躍進。改憲志向の政党議席数が、衆院で 2/3超の維持にも貢献する形となった。

自民が衆院単独過半数を確保しながらも、得票で苦戦したのは改めて留意されるべき。主要新聞論調も、この結果が必ずしも 岸田政権への信頼に繋がる訳ではないとの論調が多い様だ。それは分かっている。しかし 対する野党の「連携」も、形こそ違え 有権者の政治勢力への信頼を損ねる結果を招いていたのではないか。

それはもうお分かりの、立憲民主・日共両党の連携だろう。選択的夫婦別姓や性的少数者の権利保護など 新しい分野での連携した取り組みは一応できたにしても、我国の根幹に関わる国防安保や 国柄や固有文化に関わる皇室の問題などでは隔たりを放置したまま。そうした「危険な曖昧さ」を伴ったままの「エセ連携」に有権者各位の不信感は拭えなかったという事ではないか。

前述野党両党の連携は「容共」を前に出し過ぎた。つまり 選挙戦の雰囲気としては、立憲民主が日共カラーに甘過ぎたという事だ。候補者一本化で眼前の選挙に勝つ事に傾き過ぎ、真に近い「リベラル」の立ち位置を踏み外してしまった所が、立憲民主側の誤算だろう。改選前の 110議席はおろか 100議席さえも維持できず、本来なら上乗せすべき議席数を減じた結果は 正に失策そのものと申して良い。拙自身はそれで良いのだが、日共連携を取らなければ、大阪圏で強いとされた 辻元立憲民主副代表辺りは、完全落選を免れた可能性もあるのではないか。

既に国民レベルにて、日共の危険な諸志向は広く知られている所だろう。前述の新しい問題への大甘な姿勢に留まらず、皇統の破壊に直結する「女系天皇」へのいち早い賛同、戦後一貫した自衛隊への「違憲」を理由とした不良姿勢などから、仮に政権交代した場合の限定閣外協力といえど 将来的には政権への影響力を巧妙に強め、遂には中国大陸張りの専制化・・などの可能性だってあり得るのだ。我国内最大の労働団体「連合」はそれが分かっているから 距離を取り続けているのではないだろうか。

とに角、今回の野党連携は誤算にして失敗というのが 少なくとも拙者の印象だ。既に立憲民主党内では 福山党幹事長らの進退問題が取り沙汰されている様だ。そう言えば 枝野党代表も小選挙区当選こそ果たしたも、大変な苦戦を余儀なくされた様だ。党代表の責任問題も表面化しかねない情勢。そうなっても 拙者は立憲民主党に多くを期待しないが、これからも自公連立政権の批判勢力として対峙するつもりなら、ここは何らかのけじめをつけておいた方が賢明にも思われるがどうか。

最後に、この選挙への 既成メディアの不良な取り上げ姿勢に苦言を呈したい。今朝の TV各局、冒頭のトップ・ニュースは選挙結果と総括、各政党の表情を取り上げるべきはずだが、あろう事か 今回の最初に記した京王線事件の顛末についてだった。しかも必要以上に時間を取り、必ずしも視聴者が知る必要もなさそうな詳細まで伝え、選挙報道を遅らせ 時間不足を図る意図さえ感じられたものだ。「一体、何が一番大事か分かっているのか!?」と怒鳴りたくもなったものだ。事実なら「報道しない自由」の不当行使。新聞、雑誌もだが TVのこうした不良な取り上げは、不快感も一入(ひとしお)だ。今回画像も先年ので恐縮。神奈川・藤沢市内にて見かけた「江ノ電」こと江ノ島電鉄線列車の様子を。一部ではこの様に、路面電車流の 道路との併用区間もありまして。

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