先の衆院選に際しての、前川喜平・元文科事務次官の「我国の有権者は、かなり愚かではないか」との SNS発信は誠に酷いものだ。今は左傾勢力に取り込まれた感のある同氏が何を言い、何を書き、何を発信しようがそれは自由だろうが、かつて文教を司る省庁を率いた人物として 己の所業の一結果としての衆院選自公勝利という事実に、自らの責任を認める事なく国民各位のせいにする不良姿勢は決して認められないものだ。
この発言に際し「やはり」多くの批判が寄せられ炎上に至った様だが、中でも 橋下 徹弁護士による「自分の考えこそが 絶対に正しいと信じて疑わない勘違い野郎」との厳しい反応が 最も正解に近かろう。同氏は又、前川元次官の言動は「民主主義の根幹を蔑ろにするもの」との非難も出されている。どちらも当然だろう。
この様に「本当は国民主権を尊重しようとしない左傾勢力」の支持を集めたとされる 特定野党の国会対策委員長会談枠組みから、国民民主党が離脱する意向の様だ。やはり共産勢力とは協調しかねるというのが、大きな理由であろう。以下 昨日の毎日新聞ネット記事を引用して、みて参りたい。
「国民(民主)、野党 4党の国対枠組みから離脱、玉木代表『各党と等距離で』」
国民民主党は 11/4の役員会で、立憲民主、共産、社民との野党 4党の国対委員長会談の枠組みから離脱する方針を決めた。「国民」は衆院選で 公示前の 8議席を上回る 11議席を確保し、政策提言を軸とした「改革中道」の第三極路線を強める考えだ。
「国民」を含めた野党 4党はこれまで、臨時国会開催要求などで足並みをそろえてきたが「国民」の玉木雄一郎代表は「対決より解決と言ってきたが、この枠組みでは『対決している』と言われる」と指摘。「基本的に 各党とは等距離で、政策本位で付き合う」と述べ、同じ連合(日本労働組合総連合会)を支持母体に持つ立憲民主党とは 距離を置く姿勢を明確にした。
自民党の 甘利前幹事長らの「政治とカネ」の問題や、東京五輪及び障碍五輪の水際対策などに関して、政府・与党を追及するため 4党が実施してきた「野党合同チーム」にも今後は参加しない。玉木氏は「役所の皆さんをつるし上げる形では、欲しい情報は引き出せない」と述べた。
「国民」は、同じく第三極路線を取る 日本維新の会と連携を強めるとの見方もある。11/4に国会内で開かれた各派協議会はこれまで、立憲民主、共産の国対幹部と事前に打ち合わせした後で出席していたが「国民」側はこの日、打ち合わせを欠席。立憲民主の小川淳也・国対副委員長は「さびしく残念だ」と語った。(引用ここまで)
まぁ小川立憲民主国対副委員長の「残念の意」は同党の容共志向の結果だから、仕方がない。「国民」離脱は甘受すべきだろう。どうしても勢力規模に拘るなら、思考の似た「れいわ新撰組」でも引き入れれば良かろう。同時に、日共や社民など 容共勢力から遠ざからなければ「政権選択」の候補に上がる事は最早無理と拙者などは思う所だ。
勿論 政権を維持した自公側も、決して油断は許されまいて。当面、そして短期的には曲がりなりにも安定も、経済復興や感染症対策を含む医療・福祉、それに外交・安保や皇統の事共を含む文化面などにバランス良く政策を行わなければ いずれ政権交代を許す事ともなりかねない。「国民」は同じ目指すなら、日本維新の会など 近い立場の政治勢力との連携を進め、立憲民主、日共をメインとする勢力を抑えて 政権選択対象となり得る位のレベルを目指すべきではないだろうか。
極めて難しいのは理解する。その上で より大きな第三極を目指し、将来の政権選択対象を目指すつもりなら、少しずつで良いから 日本維新の会と話し合いの機会を持ったらどうなのか。無理に勧める意思はないが、初めは軽口や立ち話レベルでも良いと思う。
両党共、今回は勢力が伸長している。この勢いを無にしない為にも「国民」と「維新」の連携へのトライは取り組まれて良い様に思う。地道で着実な連携努力が可能なら 政権選択への道も開けようし、遠くても将来には 保守側同士の政権交代へも道を開き得るものではと心得るが。今回画像は、少し前に当地東郊の JR春日井駅構内で見かけた 貨物列車編成の組み立て風景を。以下に、冒頭の前川発言についての関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) 前川助平の愚かすぎる八つ当たり ~ 「日本の有権者はかなり愚かだ」 - 政治 (fc2.com)