Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

「機微技術」という言葉をご存じですか?

2021-11-09 23:13:04 | 社会・経済

この所続発する 鉄道列車を舞台にした一連の事件は、一鉄道ファンとしても誠に遺憾だ。今夏の小田急電鉄線にての刃傷事件を模倣しての動機が多く、容疑者の年齢も 若手から中高年など多岐に及ぶ。ほぼ 2年に及ぶ、中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍に伴う社会経済へのダメージに伴う不満に絡む所業である可能性も大きくあろう。

中には明白な殺意を以ての挙もあって 容疑者の処分は厳重にすべきは当然だが、鉄道を初め 公共交通を利用するに当たっても、我々はこれまでとは異なる心構えを持つべきかも知れない。想えば列車内での凶悪事案は以前からない訳ではないし、航空機やバスなどの乗っ取り、タクシーに関する凶悪事件もない訳ではない。

或る専門家の方の話で、乗車の折 ほんの少し車内の様子が変化する風に注意するだけでも、安全度が違ってくるという事らしい。少しで良いから これまでより注意して乗った方が良いという事かも知れない。初めは鬱陶しくも、慣れの問題でもあろう。又 これからも車内事件が絶えない様なら、諸外国で実施例がある様に 鉄道や地下鉄の駅などでも利用者の手荷物検査などを視野に入れるべきかも知れない。

本題です。拙者が少し前から気にしている言葉に「機微技術」がある。我々の生活と、国防安保に係る両面に亘る 先端工業技術などの事だが、我国のそれが セキュリティの頼りなさもあって海外に流出するリスクも小さくない様だ。以下 先月下旬の日本経済新聞ネット記事を引用して、少しみて参りたい。

「機微技術とは AI や量子、軍事転用の懸念」

▼機微技術 軍事に用いられる可能性の高い技術。武器製造などの技術のほか、軍事転用されやすい民生用の技術を含む。

例えば人工知能 (AI) や機械学習は AI 兵器に転用される。ディープ・フェイク (偽画像) で社会の混乱を引き起こす悪用の懸念もある。量子コンピューターや量子暗号、極超音速といった先端技術も軍民両用の技術だ。

政府は 外国為替管理法などで安全保障上の懸念がある国への流出を防ぐ。「リスト規制」は 兵器に転用できる具体的な品目を挙げ、大学や企業が外国人らに その製品や関連技術を提供する場合に事前申請と許可の取得を求める。軍事転用の危険性が極めて低いもの以外のほぼ全てを対象とする「キャッチオール規制」は、提供先などをもとに 安全保障懸念があると判断した場合に規制する。

軍民両用の先端技術の拡大で、こうした基礎研究に取り組む大学が標的になる。中国(大陸) が豊富な資金をテコに海外の優秀な研究者を集める「千人計画」をめぐり、参加の事実を隠した 米ハーバード大の教授が起訴されたこともある。

  (引用ここまで)

機微技術は民生と国防安保の両分野に亘る為「デュアル・ユース」と呼ぶ事もある様だ。又 これまでの主な流出懸念のある行先として、中・露両国などが挙げられる様だ。勿論、北鮮も入るかもだが。特に折々、自衛隊関係者が露の工作員関連人物に騙されて技術情報流出に関与させられたり、中国大陸の留学生や技術関係者らが 我国の前述技術を持ち出した可能性、更には昨年来物議をかもした 日本学術会議の元会員複数が中国大陸の「千人計画」に加担していた疑惑などは有名な所だろう。

政府が主導し 留学生向けの先端技術提供は許可制にすべく動いてはいる様だが、全国の大学などで徹底されている訳ではなく、未対策の所が 1/3超に上るとか。我国益にとり明らかなマイナスであり、又 国際競争力を削ぐ事にもなりかねないだけに、岸田政権には 関連企業や大学を含む研究機関への啓蒙と共に 更に強い対応策を願いたいものだ。同時に我々国民としても、こうした技術の対外流出問題に日頃から関心を以て注視し、必要なら流出の阻止や抑止の為 声を上げる事も必要だろう。いつまでも技術情報漏れっ放しでおいてはなるまいて。今回画像は、今も折々練習撮影に参る 当地都心の金山公園付近の様子を。通る線路は JR中央線。

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